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2013年9月10日(火)

きょうの潮流

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 巨大なタンクを間近で見たのは、ちょうど半年前です。東京電力福島第1原発に日本共産党の志位和夫委員長ら視察団に同行。増え続ける放射能汚染水を保管するタンクが並ぶ光景に、事故収束とは程遠いことを痛感したものです▼視察後、志位委員長は「とくに汚染水の問題が深刻だ」と述べ、「国も一体となって、日本の英知を結集した一大事業として取り組んでいかなければならない」と指摘しました。しかし、政府の動きは鈍く東電まかせ。事態は深刻の度を増していきました▼地下貯水槽から放射能汚染水が漏れる。配管などにたまった汚染水が土壌に染み出し、地下水と混じって海に流出し続けている。タンクから大量の汚染水が漏れる…。外洋や地下水に到達した可能性が指摘されています▼国際オリンピック委員会総会で安倍首相は「状況はコントロールされている」「影響は港湾内に完全にブロックされている」と演説しましたが、無責任過ぎます。「国が前面に出て」とうたう政府の汚染水対策ですが、多くは東電が計画しているもの▼これで汚染された地下水が海へ流出するのを止める見通しはあるのか。欠陥が指摘されるタンクをいつまで使い続けるのか。そもそも英知を集める体制はあるのか。疑問が次つぎ湧いてきます▼事故から間もなく2年半。汚染水対策は長期にわたることになります。安倍首相は「抜本解決に向けた」取り組みをすると世界に約束しました。それが本気なら、原発の再稼働に力を注ぐことは論外です。


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