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2013年9月4日(水)

暴力死者 8月804人、イラク

米軍事介入が生んだ苦難続く

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 【カイロ=小泉大介】国連イラク支援派遣団(UNAMI)は2日までに、同国で自動車爆弾テロなどの暴力による死者数が8月は804人に達したと発表しました。7月の1057人からは減少しましたが、10年前に米国が強行した無法な軍事介入がいまも国民に耐え難い苦しみをもたらしている現実が浮き彫りとなりました。

 UNAMIは声明で、「民間人に対する暴力の衝撃度は依然として心をかき乱されるほど高い」と指摘。今年に入ってからの死者は5000人近くに、負傷者は1万2000人に達したとしました。中東では「イラクは全面的な戦争状態に戻りつつある」との報道も見られる状況となっています。

 米国のイラク侵略戦争と占領は多数の民間人の命を奪うとともに、イスラム教シーア派とスンニ派との間の「宗派対立」を生み出し、それが現在の混乱の根本原因となっています。8月30日には国際テロ組織アルカイダ系の「イラクのイスラム国家」が一連の攻撃で犯行声明を出すなど、さまざまな武装グループが活動を活発化させています。

 米国などが化学兵器使用を口実に隣国シリアへの軍事介入を計画していることに対し、イラク政府は外国軍の領空使用を拒否するなど反対姿勢を示しています。


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