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2013年9月3日(火)

きょうの潮流

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 シリアは、古代から東西文明の十字路といわれてきました。肥沃(ひよく)な土地がひろがり、農業や文化が発達。要衝の地をめぐる争いは、昔から絶えませんでした▼近代に入るとフランスの占領期がつづきますが、第2次世界大戦後の1946年に独立。さまざまな宗教が混在し、各地に古代遺跡が点在する一方で西洋風の町並みや生活スタイルも浸透しています。人類史の縮図ともいえる地です▼北にトルコ、東にイラク、南や西にヨルダン、レバノン、イスラエルと国境を接し、激動中東の真っただ中にあるシリア。父子2代40年以上にわたるアサド政権に対し、2011年に始まった民主化運動は内戦に転化しています▼いま、そのシリアを舞台に世界中が緊迫しています。政府軍が反政府勢力に化学兵器を使ったとして米国などが軍事攻撃を企てているからです。国連の調査や決議をまたず、一方的な断定によって介入する。またも無法ぶりをむき出しにするつもりか▼米英がイラクに介入したときに比べて変化もみえます。英国は議会が反対して軍事行動を断念し、オバマ大統領も議会の承認を求めました。シリアの近隣諸国をはじめ、欧州や米国内でも反対行動がひろがっています▼残虐な化学兵器の使用は国際法違反で人道的にも許されませんが、一方的な軍事介入は混乱に拍車をかけるだけです。日本共産党は反対です。国際社会が一致して化学兵器の廃棄をせまることが問題解決の道なのに、軍事攻撃は協力に障害をもちこむだけだ、と。


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