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2013年9月2日(月)

福島第1 汚染水危機さらに

全責任を負い政府は対策を

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 東京電力福島第1原発敷地内の4カ所のタンクから高い放射線量が検出されました。

 いずれも「フランジ型」で、300トンの汚染水が漏れたタンクと同型です。過去に4回の漏えい事故を起こしています。底面も5枚の鋼板を内側からボルトでつないでおり、いったん汚染水が漏れ出したら防げない構造であることを東電も認めています。しかし、工期が短いことを理由に、「フランジ型」タンクを造り続けています。

 しかも水位計をタンク5、6基に一つしか設置していないなど東電の管理体制のずさんさも明らかになっています。

 タンクに保管されているのは、ストロンチウム90などを含む高濃度の放射能汚染水です。タンクから300トンが漏れ、そばの排水溝を通じて、外洋に達した可能性が高いとみられています。

 すでに汚染された地下水が海に流出し続け、これを完全に止める見通しもありません。

 放射能汚染の拡大を防ぐため、タンク保管のあり方を含め、これ以上東電任せにしないことです。政府は非常事態との認識のもと、全責任を負う立場で、事故対策を抜本的にあらためて、ことに当たることが急がれます。

 (三木利博)

図

新たに高い放射線量が検出された東電福島第1原発の汚染水タンクエリア


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