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2013年8月24日(土)

柿沢議員 離党届→渡辺代表

「みんな」混乱

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 みんなの党の柿沢未途(みと)衆院議員(前政調会長代理)は23日に国会内で記者会見し、渡辺喜美代表に離党届を提出したと述べました。

 柿沢氏は、22日から渡辺喜美代表から繰り返し離党を迫られたと語り、その理由については「政界再編のあるべき姿に関し、私自身は民主も維新もみんなの党も、大きな器をつくっていく流れをつくるべきと思う。その点は、党存続を優先する渡辺代表のお考えと反するものになっていた」「はらわたがちぎれる思い」と述べました。

 柿沢氏は、参院選挙後、政界再編に“積極的”な江田憲司氏に同調。野党再編をねらい、同党の柴田巧参院議員、井坂信彦衆院議員とともに、民主、維新の議員らと会合を開いていました。7日の両院議員総会では、江田氏とともに、政調会長代理を更迭されています。

 渡辺代表は同日行った記者会見で、「(みんなを)解党しない」と明言。江田氏の処遇について「これから考える」とし、離党を促すことを否定しませんでした。また、柿沢氏と共に行動していた柴田氏や井坂氏にも浅尾慶一郎幹事長が近く事情を聞くとしており、離党者はさらに増える可能性があります。

 みんなの党は、7月の参院選で比例で475万票を獲得しましたが、この結果は、昨年末の総選挙から約50万票減、3年前の参院選挙と比べれば320万票近く減らし、同党の失速が深まっていました。

 同党は、日本維新の会とともに「第三極」ともてはやされましたが、そもそも政策は、2009年の総選挙で国民が退場を迫った弱肉強食の小泉「構造改革」路線をさらに推進する立場であり、「政界再編の触媒政党」と自らを位置づけてきました。

 参院選でも、安倍晋三首相の原発再稼働容認に国民の多くが反対しているのに、再稼働を認め、改憲手続き緩和のための憲法96条改定も「公約」しました。安倍政権の暴走に不安が広がるなかで、自民党補完の同党の姿が明らかになり、国民の支持を失っているのです。

 国民の支持を大きく失う中で、民主、維新らと同様に同党も「存続」の危機に陥っています。「再編」をめざそうとしても、民主、維新との野合の道に展望はなく、身動きができない状態に陥っています。(前野哲朗)


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