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2013年8月18日(日)

集団的自衛権で激論

小池氏 憲法解釈変更を批判

TBS番組

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 日本共産党の小池晃副委員長は17日朝の「サタデーずばッと」(TBSテレビ)に出演し、集団的自衛権について各党代表と激論を繰り広げました。

 有識者会議の北岡伸一座長代理が「内閣法制局の考え方は間違っている」と集団的自衛権行使を認めない内閣法制局解釈を改める発言をした問題について、司会の佐古忠彦氏が「びっくりされた方が多いのではないか」と小野寺五典防衛相に見解を求めました。小野寺氏は「今までの憲法解釈と今の内閣の解釈は今の段階では変わっておりません」と弁明しました。

 小池氏は、行使を認めないという憲法解釈は法制局が単独で主張していたのではなく、閣僚による答弁が繰り返されてきたと指摘。

 「(集団的自衛権の法制局解釈について)これが間違っている、ということは、戦後、自民党政治全体が間違っていたということになります。こういったことを平然と言ってのける。あるいは(安倍内閣が)法制局長官の首をすげかえることで憲法解釈を変える方向ですすんでいく。これが法治国家といえるのか」と批判しました。

 小池氏は「集団的自衛権というのは日本を守ることとは関係がない。日本が同盟国、すなわちアメリカとともに海外で武力行使ができるようにすること」だと指摘。これまでの海外派兵法でも、自衛隊が「武力行使はしない」「戦闘地域に行かない」と必ず書いてきたのは憲法9条の歯止めがあり、集団的自衛権を行使できないという解釈だったからだと強調。行使を容認するような憲法解釈の変更は「(歯止めを)とっぱらって実際に海外で武力の行使ができるようにすること。これまで自衛隊が海外で外国人を殺していませんし、自衛隊員の戦死者を出していません。こういう歴史を変えてしまうことを許していいのかが問われている」と強調しました。

 小野寺氏は「公海上、日本を守ってくれている米艦船が攻撃されたら、そのままにしておいていいのか」と集団的自衛権の必要性を主張しました。

 これに対し、小池氏は個別的自衛権と集団的自衛権を混同させる議論だと批判するとともに、「公海といえば、世界のどこでも自衛隊が武力行使できるようになる。実際に集団的自衛権の名のもとでおこなわれた戦争は、アメリカのベトナム戦争、旧ソ連のアフガン侵略やチェコスロバキア侵略、大国による侵略戦争です。日本がこんな戦争に加わっていいのか」と指摘しました。

 民主党の桜井充参院議員・政調会長も「小池さんの議論が正しいと思う」と賛同しました。

 自民党の平沢勝栄衆院議員は、米軍がいるのは共産党は反対というが尖閣を中国が占有したらどうすると、米軍頼みに固執し、集団的自衛権容認で米軍との関係もスムーズになると発言。これに対し小池氏は「なんでもかんでもアメリカ頼みという古い発想から抜け出したほうがいいですよ」と表明。集団的自衛権行使を認める解釈改憲を行えば「アジアとの関係は決定的に悪くなる。そんなことはアメリカですら望んでいないのではないか。もっと世界情勢をしっかり見るべきだ」と述べました。


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