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2013年8月17日(土)

きょうの潮流

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 「鬼からこの小槌を取り上げた一寸法師は、自分と人々の幸せのために『打ち出の小槌』を振るのですが、消費税という『打ち出の小槌』は、それと反対に一般国民を不幸にするために振られています」(谷山治雄著『ものがたり税制改革』)▼1%で2兆数千億円の増収が見込める消費税。民主、自民、公明の3党は「増税談合」で、2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げると決めました。13・5兆円の負担増です。安倍政権は予定どおり引き上げるか判断を迫られています▼97年の苦い教訓。景気は上向き、賃金は上がり続けていました。それでも消費税増税など9兆円の負担増が経済を失速させ、税収はかえって落ち込みました。“失政だった”と当時の橋本龍太郎首相は後に認めました▼今回は基本給が下がり続けているもとでの97年を上回る大増税計画です。4〜6月期の国内総生産(GDP)はプラス成長になったものの、民間設備投資は点火せず、6期連続の減少。安倍首相の周辺からも増税への「慎重」論が出ています▼ただ、国民の多くが求める増税中止は選択肢にないよう。一部報道によると、消費税増税で景気の腰折れを起こさないよう、投資減税だけでは足りないと、首相が検討を指示したのは法人実効税率の引き下げ▼庶民に増税し大企業に減税する。あきれた発想です。首相にとって景気とは大企業の業績か。これまでも消費税収は、大企業減税などに消えてきました。「鬼から小槌を取り上げる」時です。


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