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2013年7月28日(日)

共産党躍進の衝撃 比例515万票

政財界総がかり「反共シフト」

「筋通らぬ」 府民はね返す

比例第2党 改選数2で勝利

京都

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(写真)「共産旋風京で復権」と報じた京都新聞(22日付)

 会場には、晴れやかな笑顔があふれていました。参院選投開票日の翌22日夜、日本共産党京都府委員会が京都市内で開いた「勝利報告集会」。ロビーまで参加者で埋まるほどの大盛況でした。

まさに自共対決

 「全国にも衝撃を与えた議席の値打ちを発揮させるのはこれから。京都のたたかいの窓口として、要求、公約実現にがんばる」。改選数2の京都選挙区で15年ぶりの議席を勝ち取った倉林明子さんが喜びの報告に立つとわれんばかりの拍手が。比例代表で3選を果たした井上哲士さんにも大きな拍手と声援が送られました。

 倉林さんは、自民、民主、維新などの7候補との激戦を制し2位で当選。トップの自民と議席を分け合う、まさに「自共対決」となりました。

 比例では18万2395票、得票率17・2%を獲得。昨年末の総選挙での第4党から第2党へと躍進しました。

 一方、京都で2004年選挙から比例第1党の座を守ってきた民主党は第5党に転落。選挙区でも議席を失い、全国的な退潮ぶりを象徴する結果になりました。

 選挙結果を伝えた22日付の京都新聞が「共産旋風 京で復権」と大見出しを掲げて報道。さらに26日付では「選挙結果は、2年後の統一地方選にも影響を与える」「勢力変化に波紋が広がっている」と指摘するなど、大きな注目を集めています。

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(写真)参院選勝利報告集会で参加者の激励にこたえる井上さん(左から2人目)と(1人おいて)倉林さん=22日、京都市

 関西の政治戦に詳しい在阪テレビ局幹部は、驚きを隠しません。「都議選の結果からも共産党は伸びると思っていたが、まさかここまで躍進するとは。とくに“民主王国”になっていた京都で、比例第2党になり、改選数2の選挙区を制したことは、全国的にみても大きな意味を持つ」

 京都でも選挙戦は「自共対決」が鮮明に浮かび上がる構図となりました。候補者を先頭に「自民党政治ときっぱり対決し、建設的対案を示す党」だと一貫して訴え、幅広い有権者の共感を得ました。

 憲法問題では、自民、民主の候補はともにごりごりの「ウルトラ改憲派」。平和と憲法を守れるのは共産党しかないと、旧社会党系労組の元幹部も応援に立つなど、期待が集まりました。

 消費税増税をめぐっても増税反対を正面から主張する日本共産党に、保守的な団体も含めて次々と推薦・支持が寄せられました。

 自民党候補陣営の関係者も「民主や維新は、自民党と主張していることの違いがはっきりせず、かすんでしまった。絶対にブレない共産党はたいしたものだ」と感心します。

「新たな挑戦を」

 この勝利は、日本共産党への期待の高まりに危機感を深めた他党派と京都財界、知事や京都市長ら総がかりで敷いた「反共シフト」をはねのけての結果でした。

 「攻勢共産に保守包囲網 京都財界危機感 民主後押し」。「朝日」大阪本社版15日付はこう報じました。知事や市長らは民主党候補の応援に立ち「共産党が通ったら京都の恥だ」などと口汚く攻撃。「何でも反対の共産党」と反共デマに終始したのです。

 民主党は、京都出身の衆院議員・前原誠司元代表が同党候補応援に選挙期間中はりつく異例の体制で、京都での議席を守ろうと必死に。公明党・創価学会や自民党に「共産党を落とすために票を回して」と頼むという、有権者をないがしろにした“おねだり”作戦まで展開しました。

 京都新聞(22日付)の出口調査によると、公明党支持層のうち38・9%が民主党候補に投票。公明党が推薦した自民党候補への投票35・2%を上回ったのです。

 しかし、総がかりの反共攻撃は、共産党を伸ばして政治を良くしたいという府民の良識の前には通用しませんでした。“おねだり作戦”も逆に有権者の怒りをかう結果に。

 京都の民主党関係者は、「公明党からかなりの票を回してもらった」と認めたうえで、こう敗因を語ります。「野党が与党に助けてもらうのは筋が通らないという批判が支持者からも続出した。結局、策を弄(ろう)してのプラス面よりもマイナス面の方が大きかった」

 熱気にあふれた勝利報告集会で報告に立った渡辺和俊党府委員長が、最後にこう呼びかけると参加者は力強い拍手で応えました。「今回の成果と教訓を生かし、『定数2』で議席を勝ち取ったのにふさわしい、政治的・組織的な新たな挑戦が求められます。つぎのたたかいでの勝利へ前進を開始しましょう」(森近茂樹)


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