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2013年7月19日(金)

主張

改憲策動への審判

危険は明白、阻止する力を

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 日本が世界に誇る憲法を守り生かすのか、それともその改悪に道を開き、再び「戦争する国」へ踏み出すのか―。戦後の国政選挙ではじめて与党の改憲案が本格的な争点となった参院選挙の投票が目前です。安倍晋三首相と自民党は、選挙で勝てば改憲に踏み出す狙いを隠しません。改憲の危険は明白です。改憲の策動を阻止するために、党ができてから91年、侵略戦争反対と「国民が主人公」の政治実現に力を尽くしてきた日本共産党への一票こそ、憲法を守り生かすもっとも確かな一票です。

自民改憲案の危険な中身

 選挙中、安倍首相は演説などでは改憲にふれないようにしてきましたが、終盤、テレビインタビューなどで聞かれれば「(憲法)9条を改正し、(自衛隊の)存在と役割を明記していく」と語る(15日、長崎国際テレビで)など、改憲の意図は明白です。選挙公示前から、自民・公明の与党に加え、改憲に積極的な日本維新の会やみんなの党、さらには民主党の一部などを糾合して、改憲に乗り出す意向を語ってきました。選挙で勝てば、いよいよ改憲に乗り出してくるのは間違いありません。

 自民党はすでに昨年「憲法改正草案」を発表しています。その中身は、憲法9条を改定し、自衛隊を「国防軍」にするとともに、歴代政府でさえ行使できないとしてきた「集団的自衛権」を認め、交戦権の否認も取り払って、海外で「戦争する国」になるというものです。基本的人権は侵されないとしている現行憲法の97条を廃止し、政府が国民の自由や権利を制限できることをねらっています。憲法改定を発議する要件を定める96条でさえ、国会議員の「3分の2」から「過半数」に引き下げて多数派で改憲を持ち出せるようにするというのですから、権力を縛る憲法の立憲主義そのものを踏みにじる、とんでもない内容です。

 安倍首相は、選挙中の党首討論などでこうした危険な改憲案の中身を指摘されると、「話し合いで修正することはある」というぐらいで、改憲の内容そのものは否定しません。選挙で勝てば、改憲案通りの中身を押しとおしてくるねらいは明らかです。改憲を阻止するには、参院選で自民党にきびしい審判を与えるしかありません。

 「加憲」を主張する公明党も、自民党がいうように自衛隊を「国防軍」にしなくても、9条に3項をもうけて自衛隊の海外での活動などを認めればいいというだけで、海外で「戦争する国」をめざす改憲を阻止する立場ではありません。明確に改憲を掲げる維新の会はもちろん、「改憲の前にやるべきことがある」と主張するみんなの党も、改憲を否定せず同調する点では同じです。これらの改憲勢力にもきびしい審判が不可欠です。

守り生かす確かな力を

 日本共産党は憲法9条や96条の改悪に反対するとともに、憲法を守り生かし、国民主権や恒久平和、基本的人権など世界でも進んだ憲法の原則については、憲法の規定どおり全面実施を求める立場です。憲法の明文改悪はもちろん、解釈改憲も許しません。

 戦前戦後どんな迫害にも耐えて戦争反対、「国民が主人公」を主張した日本共産党は決してぶれたり裏切ったりしない党です。この党が伸びてこそ、国民と協力し憲法を守り生かすことができます。


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