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2013年6月30日(日)

反大統領デモ大規模化

エジプト 衝突で米国人死亡

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 【カイロ=小泉大介】エジプトのモルシ大統領就任1周年(30日)を目前にした28日、大統領選挙の早期実施を求める国民や野党勢力のデモが首都カイロをはじめ各地で本格化しました。イスラム主義組織・ムスリム同胞団も大統領支持のデモを行い、双方の衝突で死傷者が出ました。

 カイロ中心部のタハリール(解放)広場には数万人が集まり、“レッドカード”を手にしながら「モルシ大統領の1年で良くなったことは何もない」「新たな独裁者である大統領は辞任せよ」などの声を上げました。反大統領派の国民や野党勢力は30日に同広場や大統領宮殿周辺で100万人規模のデモを計画しています。

 カイロ郊外ではムスリム同胞団が大規模デモを行い、参加者は「モルシ大統領の任期はあと3年ある。大統領を守ることはイスラムの教えを守ることだ」などと、野党勢力への対抗姿勢をあらわにしました。

 28日は北部を中心に大統領反対派と支持派の衝突が発生し、第2の都市アレクサンドリアでは、2人が死亡し100人以上が負傷しました。死亡した1人は米国人の男子大学生で、胸を何者かに刺されたもようです。

 野党統一組織「国民戦線」幹部のエルバラダイ前国際原子力機関事務局長は声明で「私は主義主張の違いにかかわらず、人々に対するあらゆる暴力を厳しく非難する。われわれは強くなければならない」と訴えました。


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