2013年6月23日(日)

沖縄　きょう「慰霊の日」

県・県議会主催で追悼式典

首相が出席

　沖縄県は２３日、６８回目の「慰霊の日」を迎えます。同日は県が、太平洋戦争末期の「沖縄戦」の組織的戦闘が終結した日としており、糸満市摩文仁（まぶに）の平和祈念公園では正午前から「沖縄全戦没者追悼式」（主催＝県・県議会）が行われます。

　「沖縄戦」は国内で唯一、一般住民を巻き込んだ激しい地上戦が繰り広げられ、県民の４人に１人が犠牲となりました。同公園の「平和の礎（いしじ）」には、国籍を問わず、沖縄戦で亡くなったすべての犠牲者の名前が刻まれています。今年は新たに６２人（県内４６人、県外１６人）が刻銘され、総数は２４万１２２７人となりました。

　式典には、安倍首相をはじめ外相・防衛相が初めて出席、米政府からはルース駐日大使が出席します。米大使の式典参加は戦後５０年の節目の１９９５年以来１８年ぶり２回目。

　安倍政権は３月、名護市辺野古の新基地建設に向けた公有水面埋め立て申請書を県に強行提出。日米両政府の歩調を合わせた「沖縄への配慮」の裏には、辺野古新基地実現へ県民の理解を得たいとの狙いが透けて見えます。県内では「基地押し付けのパフォーマンス」「県民の思いを土足で踏みにじるもの」との批判が起きています。