2013年4月21日(日)
時代に逆行 マイナンバー
東京で集会 成立ありきの自公民批判
自民、公明、民主などが月内の衆院通過を狙う「共通番号(マイナンバー)」法案に反対する「時代に逆行する共通番号はいらない! 4・20集会」が20日、東京都内で開かれ、70人が参加しました。
司会の白石孝さん(反住基ネット連絡会)は「衆院内閣委員会で日本共産党の赤嶺政賢議員の中身ある質問で、審議が止まってもおかしくない問題点が出てきた。しかし、自、公、民の3党は計23時間をめどに、成立ありきで通過させようとしている」と批判しました。
「やぶれっ! 住基ネット市民行動」の井上和彦さんは、日本維新の会が推進の立場から、民間利用の推進や地方公務員の人減らしをあおるなどしている内閣委員会の審議をリポートしました。
自治体情報政策研究所の黒田充さんは、戸籍はあっても住民票を持たない国民が推計で約100万人おり、これらの人には共通番号を知らせる「通知カード」が届かないことを指摘。「DV(配偶者暴力)や借金など、手を差し伸べるべき人が公的サービスから排除されてしまう」とのべました。
PIJ代表の石村耕治さんは「IT化社会で一生涯一つの番号を使うことで安心、安全は得られない。共通番号制は根底から間違っている」とのべて、分野別番号の導入をはじめたアメリカの実情を報告しました。