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2013年3月10日(日)

ミャンマーNLD

民主化めざし初の党大会

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 【ヤンゴン=面川誠】ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)の第1回党大会が9日、ヤンゴン市内で開幕しました。2015年の総選挙での単独過半数獲得を目指して党体制を整えるのが目的で10日に閉幕する予定。アウン・サン・スー・チー議長は開幕演説で、「民主的な国を目指して国民に奉仕する精神で活動してほしい」と呼び掛けました。


スー・チー議長「奉仕精神で活動を」

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(写真)NLDの第1回党大会で演説するスー・チー議長(右)=9日、ヤンゴン(面川誠撮影)

 スー・チー氏は「明確な目標、揺るぎない思想、正しい政治信条。これらを備えているのが政治家だと思う」と強調。「国民の権利と利益を守らなければ、民主主義は弱体化する」と訴えました。

 NLDは軍政下の1988年に民主化を求めて結党されました。90年の総選挙でNLDは約8割の議席を獲得して圧勝しましたが、軍政は政権移譲を拒否。民政移管を前にした2010年の総選挙では、NLDが選挙を不公正だとしてボイコットし、現与党で軍政勢力の連邦団結発展党(USDP)が圧勝しました。

 11年3月に発足したUSDPのテイン・セイン政権が民主化に乗り出したことを受け、NLDは12年4月の国会補欠選挙に参加し、45議席中43議席を獲得しました。

 大会には約1000人の代議員が参加し、9日に120人の中央委員と15人の中央執行委員を選出。70、80代が多かった中央委員を大幅に若返らせました。10日にはスー・チー氏が党議長に再選される見通しです。

 NLDは非合法活動の時期が長かったため党大会を開くことができず、スー・チー氏と側近による意思決定で運営されてきました。しかし民主化の進展とともに党運営に対する不満も高まっています。代議員の一人は「初の党大会で中央集権的な仕組みを改善し、指導部の世代交代も進めたい」と語りました。

 大会にはUSDPのテー・ウー副議長(国会議員)が来賓として出席。記者団に対して、「民主主義のために(NLDと)ともに努力する」と述べました。

 15年の総選挙結果次第では、国会選出の大統領がNLDから選ばれる可能性があります。現憲法では外国籍の息子がいるスー・チー氏が大統領になるのは不可能。テー・ウー氏は憲法改定について、「国民のため、国のために必要なら、憲法は変えられる」と言明しました。


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