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2013年1月10日(木)

“全原発審査”3年は無理

再稼働問題で田中委員長明言

原子力規制委

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 原子力規制委員会の田中俊一委員長は9日の定例会見で、安倍政権が3年以内に全原発の再稼働について結論を出すとしていることに関して、「全部が3年でというわけにはいかない」と明言しました。

 安倍政権は、規制委が安全と判断した原発を再稼働していく方針。安倍首相は就任会見で「3年間において、稼働すべきかどうかという判断を進めていく」と述べています。

 しかし、原発の再稼働には、7月までにまとめられる新安全基準に適合することが求められており、新基準ができた後、事業者の申請に基づいて規制委が審査することになります。

 田中氏は、事業者から申請があった場合、「3、4日で、はいオーケーというわけにもいかない」と発言。また既設炉に対して新基準を適合(バックフィット)させるために施設の強化などの対応が必要となった場合について「通常ですとどんなに早くても、1基の変更申請については半年とか1年かかる」と指摘しました。

再処理工場も新しい基準で

 田中氏は、今年10月に完成するとしている日本原燃の六ケ所村核燃料サイクル施設(青森県六ケ所村)についても、「新しい基準に適合しなければ稼働は認められない」としました。核燃料サイクル施設などの新安全基準も見直しを行い、今年12月がその施行期限になっています。

 田中氏は、東京電力福島第1原発事故後の「社会的不安、懸念を考えると安全が優先されるべきだ」と述べました。


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