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2013年1月9日(水)

きょうの潮流

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 CDやネット配信などの売り上げが最も多かったアーティストに贈られるゴールドディスク大賞(邦楽部門)にAKB48が2年連続で選ばれました。その前は「嵐」が2年連続大賞です▼たしかに年末年始のテレビにも両グループは出ずっぱり。マルチに活躍する彼ら彼女らの人気のほどがうかがえます。以前、音楽関係者が「いまCDを出しても売れるのはAKB48と嵐ぐらい」と話していたことを思い出しました▼その人気グループも出場した63回目の紅白歌合戦。圧巻だったのは美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」でした。華やかな舞台が暗転、黒い衣装の美輪さんが浮かび上がる。「父ちゃんのためなら、エンヤーコーラー」。振り絞るような声がひびきます▼機械がない時代。工事現場で地ならしをするとき、滑車を使って大勢で重い槌(つち)を上げ下ろす光景が各地でみられました。ヨイトマケとは、その作業自体や労働者、そのときのかけ声を指すそうです。日雇い労働だったこの仕事は、多くの女性が担いました▼貧しい家庭環境、職業差別…。それを理由にいじめられた子どもの心情を、美輪さんは、身ぶり手ぶりで情感豊かに熱唱しました。親子の情愛や労働の尊さをつづった賛歌には、いまも反響が絶えません▼半世紀も前につくられながら差別用語がふくまれると、長い間、放送禁止に。しかし、桑田佳祐さんらたくさんのミュージシャンが歌い継いできました。時代が変わっても、人々の心を揺さぶるものはつながっていきます。


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