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2012年12月31日(月)

日米共同演習

支援の陰で軍事一体化

目立つ陸自の「海兵隊」化

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 2011年度の日米共同演習の実態は、東日本大震災での米軍・自衛隊による支援活動の陰で、日米の軍事一体化が着実に進行していることを示しています。中でも目立つのは、陸上自衛隊の「海兵隊」化の加速です。

 米西海岸で行われた米海兵隊と陸自との実動訓練(アイアン・フィスト=鉄拳作戦、12年1〜2月)は同年度で7回目を迎え、訓練日数は増加傾向にあります。

 自衛隊準広報紙「朝雲」によれば、ゴムボートの操舵(そうだ)や水路潜入、夜間上陸など、訓練内容は多岐にわたります。自民党の石破茂幹事長は日本にも「海兵隊」を創設するよう主張しており、陸自を本格的な侵略能力をもつ部隊にする狙いが見えてきました。

 日米にオーストラリアも加えた3カ国軍事協力も着実に進んでいます。

 毎年米空軍と航空自衛隊が米領グアムで行っているコープノース・グアム(12年2月)は、10年度よりも訓練日数こそ減ったものの、豪空軍が正式に初参加。海では、これまで国内周辺で行っていた日米豪共同訓練を初めて南シナ海に場所を移して行いました(11年7月)。陸でも日米共同方面隊指揮所演習(12年1月)に豪陸軍が初めてオブザーバー参加しました。

 日米に韓国やオーストラリアも加えた3カ国間の軍事協力推進を打ち出した「動的防衛協力」構想(12年版防衛白書)を先取りした内容の訓練です。

 新たな海外派兵を先取りした可能性のある訓練もあります。

 ペルシャ湾のバーレーン周辺海域で11年10月に実施された米英共催多国間掃海訓練は、「1991年の湾岸戦争後の掃海艇派遣以来20年ぶりとなるペルシャ湾の活動」(「朝雲」12年1月12日付)とされます。アーミテージ元国務副長官らがつくる米シンクタンク(CSIS)がまとめた第3次報告書は「イランによるホルムズ海峡封鎖の兆しがあった際は、日本は単独で掃海艇を派遣すべき」だと対日要求しています。

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