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2012年12月21日(金)

きょうの潮流

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 お江戸日本橋。「百万石の行きちがい」といわれたにぎわいぶりは、江戸っ子の自慢でした。東海道五十三次の始まりで、いまでも日本の道路網の起点になっています▼橋からながめる美しい日の出や夕日。昔は富士山も見えたそうです。その名橋が道路で覆われるなど、当時の人たちは夢にも思わなかったでしょう。東京の景観を一変し、街を変貌させた首都高。1962年12月20日に京橋―芝浦間の4・5キロが開通してから50年をむかえました▼いまや全長300キロをこえ、1日に走る車は約100万台。近県や各高速道路をむすぶ物流の大動脈になっていますが、深刻なのは老朽化です。首都高の3割が40年、5割が30年以上前につくられたもの▼はげしい交通量のうえに、大型車両が多い過酷な状況。補修が必要な損傷は9万8千件にも上るといいます。1メートルに1億円もつぎ込んで新しい道路をつくるよりも、安心して走れるよう維持管理に努める時代でしょう▼老朽化による事故といえば、中央道笹子トンネルの天井板崩落がまだ記憶に生々しい。民営化によってコストが削られ、安全対策が軽んじられる。本紙が19日付で暴きました▼あちこちで基盤が崩れ、再整備が求められる日本社会。ところが自民党は「10年で200兆円」も使って、大型の公共事業をひろげようとしています。もうすぐ戦後から70年。人間や環境にやさしい社会の整備は高齢化日本の差し迫った課題です。それに逆行するような拡大路線の回帰はもうごめんです。


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