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2012年11月17日(土)

勝利の条件に確信をもち、勇躍して立ち上がろう

――衆議院解散にあたって全党の同志に訴えます

2012年11月16日  日本共産党中央委員会常任幹部会

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 全党の同志のみなさん。

 本日、16日、野田首相は衆議院を解散し、12月4日公示、同16日投票という総選挙の日程が確定しました。いよいよ、日本の命運をわける歴史的総選挙が、事実上、始まりました。

(1)

 日本共産党は「すみやかに衆院を解散し、国民に信を問え」と一貫して求め続けてきました。今回の解散を大きくとらえると、野田内閣が、国民の批判と怒りに追い詰められた結果であることは、明らかです。

 最後の局面で問題になった「近いうちに解散」をめぐって、野田内閣にこれだけ国民の批判が広がったのは、増税談合の民自公3党のなかでの約束事ではあっても、もとをただせば、公約違反の消費税大増税を強行したことに問題の根本があったからです。

 民主党政権は、「政治を変えたい」という「政権交代」に託された国民の願いをことごとく裏切り、消費税、原発、TPP(環太平洋連携協定)、米軍基地など、国政の根本問題で、国民の利益に背く政治を続け、内閣支持率の歯止めない下落にみられるように、国民の批判と怒りに追い詰められるなかで、解散に踏み切らざるをえなくなったのです。

 国民の世論とたたかい、日本共産党の奮闘によって、この解散を勝ち取ったことに確信をもって、大いに攻めに攻めるたたかいを展開し、躍進にむけて全力をあげようではありませんか。

(2)

 全党の同志のみなさん。

 総選挙で、日本共産党が躍進する条件はあるでしょうか。

 2010年の参議院選挙から教訓を引き出した第2回中央委員会総会以来、全党の努力によって、つぎの三つの分野で選挙勝利の条件をつくってきたことに確信をもって、たたかいにのぞむことが大切です。

 一つは、政治的・政策的な条件です。

 日本共産党は、この間、「経済提言」(2月)、「外交ビジョン」(5月)、「尖閣問題の提言」(9月)、「即時原発ゼロ提言」(9月)、13日の衆院予算委でわが党が提起した「雇用と産業の問題」など、あらゆる分野にわたって、今日の閉塞(へいそく)状況を打開する政策提言を打ち出し、その実現のために行動してきました。

 そのどれもが、党綱領を土台に、抜本的かつ現実的な解決の方途を明らかにしたものとして、反響と共感を広げつつあります。

 各分野の政策提言が、選挙戦の事前に太く打ちだされ、その政策提言にもとづいて、幅広い団体・個人との懇談、共同が開始されるなかで、選挙戦に入るというのは、これまでの選挙戦でもなかった画期的なことです。

 すでに選挙戦で国民に訴えるべき基本的な内容は、5中総決定と、これらの諸提言によって、明瞭になっています。それを分かりやすいビラにした全戸配布用宣伝物(「しんぶん赤旗」11・12月号外)も好評です。総選挙の新しいキャッチコピーは、「提案し、行動する。日本共産党」とし、党押し出しのポスターも作成中です。

 「提案し、行動する」党――日本共産党の姿を、国民のなかに広げに広げようではありませんか。

(3)

 二つは、この間、わが党が、各分野の国民運動の発展のために力をつくし、そのなかでこれまでにない幅広い、新しい人々との協力・共同が広がっていることです。

 たとえば、TPP問題では、JAや医師会など、従来の保守の方々との共同が、目覚ましく広がっています。「原発ゼロ」のたたかいでは、これまで政治に距離をおいていた、私たちとも接点のなかった広大な人々との結びつきが生まれ、わが党への信頼や期待が広がっています。オスプレイ配備問題など米軍基地問題では、島ぐるみのたたかいが広がる沖縄をはじめ、全国各地で新しい共同のたたかいが起こっています。

 5中総決定では、各分野の国民運動が歴史的高揚をみせるもとで、日本共産党への期待が広がり、「日本共産党にぜひ勝ってほしい」という声がどこでも聞こえてくる状況をふまえ、運動組織・団体への「協力・共同の申し入れ」の取り組みに、新たな知恵と力を注ぐことをよびかけました。その実践が全国で開始されるなかで、どこでも温かい期待の声が返ってきています。

 この取り組みを、さらに大胆に発展させ、国民のなかで起こっている新しい政治を求めるたたかいの歴史的高揚、そのなかでの多くの人々の党への期待をくみつくし、党躍進に結実させる取り組みに、さらに力を注ごうではありませんか。

(4)

 三つ目に、党づくりの面ではどうでしょうか。

 党の自力をつけるという点では、私たちの取り組みは、まだ道半ばであり、それだけに選挙戦のなかでも、選挙戦にふさわしいやり方で、党員を増やし、読者を増やすための独自の努力を払いながらたたかうことが重要です。

 同時に、「党勢拡大大運動」を通じて、この1年間に新たに約2万人の新入党員を迎えて選挙戦をたたかうというのは、画期的なことです。2万人の新たな同志を迎え入れたことが、支部と党組織に新鮮な活力をもたらし、みちがえるような変化をつくりだしている党組織も、たくさん生まれています。

 党の質的建設という点でも、2中総決定にもとづいて、「綱領・古典の連続教室」という新しい取り組みに挑戦し、綱領的・世界観的確信を高めるための事業にも取り組んできました。この取り組みが、革命政党らしい党づくりに大きな力を与えていることも、疑いないことではないでしょうか。

 この間の、党づくりの努力を生かし、ベテランの同志も、新しく党にくわわった同志も、すべての同志が心一つにこの選挙戦に立ち向かい、力をあわせて躍進を勝ち取ろうではありませんか。

(5)

 全党の同志のみなさん。

 全党の奮闘でつくりだした、政治的・政策的な条件、国民運動との協力・共同という条件、党づくりの新たな前進という条件――2中総以来、全党が苦労して取り組んできた条件をすべて生かし、全党の力――すべての支部と党員の力を「底の底」まで引き出し、全党が燃えに燃えて総決起する状況をつくりだすとともに、後援会員や読者の協力もえて奮闘するなら「650万・議席倍増」の実現は可能です。

 あと投票日まで、ちょうど1カ月。一日一日が、日本の命運をわける歴史的日々になります。いまこそ、2中総以来、全党が苦労して開拓してきたすべての成果を、選挙の結果に結実するために、あらゆる知恵と力を発揮すべきときです。

(6)

 全党の同志のみなさん。

 勝利のためにやるべきことは明瞭です。私たちは勝利にむけた確かな指針――5中総決定を持っています。この決定をすべての支部と党員のものにする努力を最後まで追求し、全面実践をはかることこそ、勝利の保障です。

 そのうえで急転直下の解散、「短期決戦」という条件のもとで、特別に訴えたいことがあります。

 一つは、全有権者対象の大量宣伝に取り組み、日本共産党の勢い、日本共産党の姿が、多くの国民に伝わる活動に、予定候補者、地方議員を先頭に、思い切って力を入れることです。声の宣伝を大きく響かせましょう。近くお届けする党押し出しのポスターを含め、ポスターを一気に、一枚残らず張り出しましょう。「しんぶん赤旗」11・12月号外は、全戸配布規模を緊急増刷してお届けしますが、公示日までに一枚残らず配布しきりましょう。

 いま一つは、対話と支持拡大の大爆発をつくりだすことです。5中総決定がよびかけた「解散までに1千万対話」という目標には、まだ大きく距離があるのが実情です。「1千万対話」については、遅くとも12月4日の公示日までに、すべての党組織で達成し、選挙本番では青天井に対話を広げに広げることをよびかけるものです。これまでの選挙戦の教訓にてらしても、選挙勝利にとってこれは絶対に不可欠の課題です。一日一日の大奮闘で、対話と支持拡大の大爆発を何としてもつくりだそうではありませんか。

 公示日までに、みんなの力で、日本共産党躍進の波をつくりだし、選挙本番のたたかいにのぞもうではありませんか。

 「全支部・全党員が、後援会員とともに立ち上がれば必ず勝てる」――このことに全党が確信をもって、勇躍して歴史的選挙戦に立ち向かい、必ず「650万、議席倍増」を果たし、民主連合政府の樹立にむけて新たな一歩を踏み出す総選挙にしようではありませんか。


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