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2012年10月30日(火)

きょうの潮流

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 同じ団地の知り合いが途方に暮れていました。50代の彼は、産業機器の孫請けに勤めています。デフレ経済と円高がつづくなか、その零細企業は青息吐息で続けてきましたが、とうとう今月、給料が払えないといわれたそうです▼彼には息子が2人いて、下の子は数百万円の奨学金を借りて大学に通っています。上の子は高校を卒業した後、同じ会社で何年も働きながら正社員になれず、不安定な生活を強いられています▼いまの日本ではそう珍しい話ではないでしょう。将来の希望どころか、明日の保障さえない暗闇のなかで、おびえながら一日一日をやり過ごす。多くの国民の現状です▼さて、臨時国会で所信表明演説にのぞんだ野田首相。憲政史上初めての衆院だけの演説は、冒頭からこの政権の先行きのなさを示しました。日本経済再生を「最大の課題」としたものの、消費税の増税はすべてを破たんに導き、雇用不安をいっそうあおるだけです▼早く原発をなくそうという声に背を向け、被災地復興では困難な人たちに支援が届かない。沖縄をはじめ、各地で住民の生活を脅かす米軍基地についても「あくまで基軸は日米同盟」と米国目線です▼どの分野でも「改革」がもとめられる日本。野田首相は「明日(あした)の安心、明日(あす)への責任」を何度も口にしました。しかし、国民の期待を裏切った民主党はもちろん、自公や日本をより危険な方向にいざなう新党にわれわれの明日を託せるか。さあ、日本共産党の「日本改革」を大いに語るときです。


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