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2012年10月17日(水)

第5回中央委員会総会

志位委員長の結語

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 日本共産党の第5回中央委員会総会で15日、志位和夫委員長がおこなった討論の結語は次のとおりです。


写真

(写真)結語を述べる志位和夫委員長=15日、党本部

 みなさん、2日間の会議、ご苦労さまでした。私は、幹部会を代表して討論の結語をおこないます。

 この総会では、2日間で60人の同志が発言しました。そのすべてが幹部会報告を積極的に受け止め、深め、躍進への決意が語られた、きわめて充実した討論となりました。緊張のなかにも笑いありの明るい総会になったと思います。全国では、インターネット中継で、約1万3千人が幹部会報告を視聴し、1000通をこえる感想が寄せられました。これは、第25回党大会期の中央委員会総会では最高のものです。

「日本共産党は『議席倍増』をめざします」――この一言で党の構えが伝わる

 討論でも、感想でも、幹部会報告が提起した「650万、議席倍増」という総選挙の目標が衝撃的に受け止められ、強く歓迎されています。

 討論では、全国すべての比例ブロックから、「議席倍増」という全国目標との関係で、自らの負っている責任、決意が語られました。「議席倍増」という目標とのかかわりで、比例ブロックの目標に“生きた魂”が入ったと言えるのではないでしょうか。

 何よりもこの目標は、来るべき総選挙にのぞむ日本共産党の構えを、国民にたいして一言で訴えるものになっています。「日本共産党は『議席倍増』をめざします」。この一言で私たちの政治的構えが伝わります。討論のなかでも出されましたが、国民のなかで、わが党の「経済提言」などを語ると、「言うだけではなく実行してほしい」「早く政権をとってほしい」という声が寄せられます。あらゆる問題で、国民からそういう期待が寄せられます。「議席倍増」という目標は、総選挙にのぞむわが党の構え、覚悟を、国民に一言で訴えるものであり、大きな力を発揮することは間違いありません。

 討論のなかで、「全国は一つ」がいよいよ大切という発言がありました。「議席倍増」という目標は、全国すべての比例ブロック、都道府県、地区委員会、支部が、一つ残らず自らの責任をやり抜いてこそ達成ができます。「全国は一つ」で、「650万、議席倍増」を必ず達成し、日本の政治に衝撃を与える躍進を必ずかちとろうではありませんか。

国民運動の歴史的高揚と党の改革ビジョンの力が、生き生きと反映された

 この目標をやりきる条件と可能性はあるのか。討論では、二つの前進の流れの息吹が生き生きと反映されました。

 第一の息吹は、各分野で、国民運動が歴史的高揚を見せ、その中で党の改革ビジョンが大きな力を発揮していることです。

 討論では、消費税、原発、TPP、米軍基地など、「一点共闘」があらゆる分野で広がり、その中で、JA、医師会、商工会議所など、従来の保守と言われる人々との心通う共同がかつてない広がりを示していることが報告されました。

 なかでも「原発ゼロ」を願う新しい運動の広がりは、日本の政治を変える巨大な可能性を感じさせるものです。これまで政治に距離を置いてきた広大な人々が、自ら声を上げ、立ち上がっています。そうした人々に、日本共産党の「即時原発ゼロ」提言を伝えると、求めていた回答に出あった、ひっかかっていた疑問への答えが出たと、心にしみこむように、深い共感を持って受け止められています。

 尖閣問題での、日本共産党の「提言」についても、討論で多く語られました。この問題はたんなる外交問題にとどまりません。尖閣問題を契機に、日中の経済関係が冷え込むなかで、暮らしと生活に直結する、より深刻な問題に進展しています。観光業や製造業などに、すでに深刻な影響が起こっています。そうしたもとで、討論では、中小企業、商工会、観光業界など、経済界の方々にも、党の「提言」を話したところ、強い共感が寄せられたという経験が、語られました。「自衛隊を出すしかない」と考えていた保守の人々にも、党の「提言」を語ると、「自民党も民主党もまともな外交をやってこなかったことが問題だ。冷静な外交交渉による解決しかない」と変化したとの発言もありました。この問題は、日中、日韓という重要な隣国との紛争問題をどう解決したらよいかを示す、最も建設的提言を示す党として、立場の違いを超えて、深いところから党への信頼を高めています。「日本共産党を見直した」ということが共通した感想として寄せられています。

 討論のなかで、「日本共産党は、何を聞かれても、何でも答えられる」という発言がありました。その通りであります。日本共産党は、日本が直面するあらゆる問題に対して、建設的な回答を示し、希望ある改革のビジョンを示し、その実現のために行動する党であります。この党の値打ちに確信をもって、頑張り抜こうではありませんか。

1年余にわたる「党勢拡大大運動」が党を大きく変えつつある

 第二の息吹は、1年余にわたって、全党のみなさんの奮闘によってとりくんできた「党勢拡大大運動」が党を大きく変えつつあるということです。

 党員拡大にとりくみ、新入党員を迎えたことが、党に大きな活力をもたらし、変化をつくっていることが、多くの発言のなかで語られました。

 発言では、「支部が一気に生まれ変わった」、「新入党員が、得手、条件、新鮮な結びつきを生かして、住民運動でも、党勢拡大でも生き生きとした力を発揮している」、「これまで打開できなかった困難が、新しい党員を迎えることで、打開の道筋が見えた」、「市内のすべての地域支部で新たな党員を迎え、ともに成長する温かい党風をつくり、党の質的水準を引き上げるうえで大きな転機となった」、「支部を立て直すためにがむしゃらに党員拡大にとりくみ、党員拡大と支部の立て直しが一体ですすんだ」など、大きな変化が起こっていることが語られました。

 「党勢拡大大運動」にとりくむなかで、青年・学生分野と職場支部で新しい前進の流れが起こっていることがたくさん報告されました。大震災と原発事故が、若い世代の社会や政治を見る目を大きく変え、日本共産党への新しい注目や接近が、さまざまな形で起こっていることが報告されました。

 ある党組織からは、3中総以降、「次世代継承委員会」をつくり、学生分野、職場支部の党員拡大、子育て世代のなかでの活動、党員の身近にいる青年・学生に入党を呼びかける――という四つの分野で、総合的な活動にとりくんでいることが報告されました。ここでの前向きの変化をよくとらえ、絶対に中断することなく、変化を促進する働きを強め、若い世代と職場支部が輝く選挙戦にしていくことを重ねて訴えるものです。

地区委員長の特別発言――多くの党組織が悩んでいる問題への生きた回答示す

 7人の地区委員長から特別発言をしていただきました。この特別発言は、「どうすれば前進できるか」ということについて、多くの党組織が悩んでいる問題に対する生きた回答を示すものとなったと思います。

 それぞれの発言が教訓にあふれていましたが、ある地区委員長は、党勢拡大をすべての支部の運動にしていくために、(1)地区委員会の活動を思い切って改善し、いっしょに苦労する地区委員長になるための努力、(2)地区委員会総会の報告をできるだけ簡潔にし、政治討議や経験交流を時間をとっておこない、地区委員の自主性を発揮できるようにする努力、(3)支部長からの報告のあり方も、課題の到達を求めることだけでなく、支部が何をしているかを自由に記載できる内容に改善する努力など、機関活動の抜本的な改善・改革のための努力を語ってくれました。

 7人の地区委員長の特別発言は、それぞれの発言が、全党の前進にとって大切な財産となるものだと思います。そこで地区委員長の発言については、冊子にして全党が学べるようにしたいと考えます。

二つの前進の流れを生かし切れば、「総選挙躍進大運動」は必ず成功できる

 国民運動の歴史的高揚と党の改革ビジョンが発揮している大きな力、「党勢拡大大運動」が党を大きく変えつつあること――二つの前進の流れを生かし切れば、「総選挙躍進をめざす1千万対話・党勢拡大大運動」は、必ず成功できます。そのことが、討論を通じてみんなの確信になったのではないでしょうか。

 「総選挙躍進大運動」を、この総会の成果を生かして、みんなで力を合わせて何としても成功させようではありませんか。

大激動の情勢にふさわしく、あらゆる面で「攻めのとりくみ」をおこなおう

 「総選挙躍進大運動」を成功させるために、何が大切か。

 幹部会報告で基本点はのべていますが、さらに討論を踏まえて、三つの点を強調したいと思います。

 第一は、大激動の情勢にふさわしく、あらゆる面で「攻めのとりくみ」をおこなおうということであります。

 ある比例候補者の同志から、党員のいない地域でも「集い」を開き、他党の地盤となっている地域でも「集い」を開いている、「攻めの活動にとりくんでいる」という経験が語られました。この姿勢はたいへんに重要な姿勢だと思います。

 「躍進大運動」での「1千万対話・党勢拡大目標総達成」という目標は、これまでやったことのない、文字通り「攻めのとりくみ」への挑戦であります。解散までに、党が手の届く有権者は確実に支持を固める、党勢の上げ潮を必ずつくりだす。そうしてこそ、いざ解散となった場合に、さらに広範な国民のなかでの支持を広げに広げる活動に打って出て、躍進を確実なものとすることができます。これは選挙戦の鉄則でありますが、この数回の国政選挙ではそれができていません。今度こそ、解散までに躍進に不可欠な課題をやりぬき、躍進の流れをつくりだして解散を迎えるという、文字通り攻勢的な活動にとりくむことを呼びかけたのが「総選挙躍進大運動」であります。

 「攻めのとりくみ」という点では、議席獲得のためには大きな飛躍が求められる比例ブロックからも、「ここで勝利をつかむことなしに、議席倍増なし」との立場で奮闘する高い決意がそれぞれ表明されました。

 また、「比例を軸に」を貫きつつ、小選挙区でも議席獲得を念頭においたとりくみという点で、ある党組織から、日本共産党以外の政党の「液状化」ともいうべき事態が進行するなかで、「今度こそ小選挙区でも日本共産党に勝ってほしい」という声が従来になく広がっているとの報告がありました。「比例を軸に」を貫きつつ、すべての小選挙区で攻めに攻めるたたかいを、果敢に、自由闊達(かったつ)に展開することを呼びかけるものであります。

 幹部会報告では、運動組織・団体との協力・共同について、新しい問題提起をおこないました。ここでも大いに「攻めのとりくみ」をおこないたいと思います。この問題にかかわって、「従来の保守の団体などから、日本共産党を推薦するという動きがあった場合にどうするか」という質問が出されました。従来の保守の団体などが、その掲げる要求――TPP反対、国民皆保険を守り抜く、消費税増税反対、原発ゼロなどで、それを託せるもっとも確かな党として、日本共産党を推薦する動きが起こることはありうることですし、現にそうした動きが起こっています。こうした団体との懇談の場などで、先方から「推薦要請を出してほしい」などがあった場合には、「推薦していただけることは大歓迎です」という立場で、積極的にお願いするようにしたいと思います。

2中総以降の全党の苦労が実るかどうか――悔いないたたかいをやり抜こう

 第二に強調したいのは、これまでのあらゆる教訓と努力を、これからの活動に実らせようということであります。

 私たちは、5中総の幹部会報告をつくるさいに、あらためて2010年参議院選挙を総括した、同年9月の2中総決定に立ち戻り、そこで確認した教訓を総選挙方針にすべて生かそうということを、一つの重要な指針として、この中央委員会総会を準備しました。

 2中総は、3議席、365万票に後退した参議院選挙から、徹底した総括と教訓を引き出した中央委員会総会でした。第25回党大会で選出された、この中央委員会が、最初の重大な試練に直面したのが、2010年参院選であり、それをみんなの力で乗り越えたのが、2中総決定でありました。この決定で私たちが明らかにした教訓の中心点を、振り返ってみますと、次のような内容でありました。

 一つは、政治論戦では、国民の新しい政治への「探求にこたえ」「展望を示す」ことが、何より大切であるということです。日本改革の方針を語り具体化する、新たな政治的・政策的努力を、中央を先頭にはかることであります。

 二つは、対話と支持拡大では、「一人ひとりの党員が持っている結びつきを生かし、広げる」という本来のあり方が弱まっており、この点での活動の抜本的改善・強化が必要であることです。そのために、「集い」を選挙活動の軸にすえるとともに、支部に対応する「単位後援会」を後援会活動の土台に位置づけ、抜本的再構築をはかることです。

 三つは、支部は国民のなかに、地区委員会は支部のなかにという方向で、党機関の活動の重心を支部への指導と援助にうつす、活動の改善・刷新をおこなうことです。

 四つは、党の自力の問題にこそ、最大の教訓があり、根幹である党員の拡大と活動参加、「しんぶん赤旗」読者の拡大ぬきに、勝利の保証はないことです。

 こうした点を、2中総ではつっこんで明らかにしました。それから2年がたちました。この2年間、私たちは、この教訓を胸に刻んで、一連の努力をしてきました。日本改革の方針を具体化する一連の政策提言を発表し、それにもとづいて広く国民と語りあってきました。1年余にわたって「党勢拡大大運動」のとりくみをおこなってきました。「綱領・古典の連続教室」という大事業にもとりくんできました。さまざまな新しい探求と挑戦をおこなってきました。5中総の幹部会報告は、2中総決定とその後の努力をあますところなく生かすものとなっていることを、読み取っていただければと思います。

 5中総の幹部会報告は、これまで私たちが選挙戦で得たあらゆる教訓――そのなかにはさまざまな失敗もあり、弱点もありました――、それを含めたあらゆる教訓、それにもとづくあらゆる全党の努力のうえにつくられたものであります。

 幹部会報告の最後にのべた言葉を、私は結語で重ねてのべたいと思います。「これまでの努力が実るかどうか。ここからがいよいよ勝負の時期となります」。2中総以降の全党の苦労が実るかどうか。それは、これからの時期の奮闘にかかっています。悔いないたたかいをやり抜こうではないかということを心から訴えたいと思います。

5中総決定の文字通りの全党員、全支部への徹底を

 第三に、決定されるであろう5中総決定の徹底の問題です。ここでは「急ぎながら、あせらない」ということを強調したいと思います。

 「総選挙躍進大運動」を成功させる最大のカギは、これをすべての支部と党員の運動にしていくことができるかどうかにあります。そのために、今度こそ、5中総決定の文字通りの全党員、全支部への徹底をやり抜きたいと思います。

 決定の徹底については、読了を基本にします。

 幹部会報告は、第1章で、政治的対決の構図と日本共産党の値打ちがスケール大きく明らかにされ、第2章で、総選挙にむけた政治的対決の焦点として、それを読めばすぐに党員のみなさんが対話に足を踏み出すことができるように中心点がのべられ、第3章で、「650万、議席倍増」という目標と、それを実現するための「総選挙躍進大運動」が提起されています。たいへんにシンプルな構造です。そして報告の時間も、休憩時間を含めて2時間弱であり、実質では1時間45分となっています。この間の中央委員会総会の報告では一番短いものです。そしてこれを読めばだれでも元気がわき、総選挙に勇躍して立ち上がる力となることは、確信をもって言えると思います。

 この決定を、どれぐらいのスピードで、どれだけの支部と党員に徹底できるかが、すべてを決めます。その意気込みで、参加された中央役員と地区委員長のみなさんが、先頭に立って奮闘されることを心から訴えるものであります。

この総会が、第3の躍進の出発点となったといえるよう、奮闘しよう

 同志のみなさん。この中央委員会総会は、歴史的な時期に開かれた、歴史的な総会となりました。この総会が、来るべき総選挙での「650万、議席倍増」、日本共産党の第3の躍進の出発点となったと言えるように、参加された中央役員、地区委員長のみなさんが、「全国は一つ」の立場で奮闘されることを重ねて訴えて、討論の結語といたします。頑張りましょう。


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