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2012年9月30日(日)

立ち上がり時の魂再び

三木睦子さんの志受け継いで 九条の会が講演会

東京・日比谷

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(写真)会場をいっぱいにして「九条の会」呼びかけ人の話を聞く講演会参加者たち=29日、東京・日比谷公会堂

 「九条の会」は29日、東京の日比谷公会堂で、講演会「三木睦子さんの志を受け継いで―今、民主主義が試されるとき」を開きました。全国各地から1800人が参加。自民党が憲法改悪と集団的自衛権の行使を公言する安倍晋三元首相を総裁に再選し、改憲を公然と掲げる「日本維新の会」との連携の動きを示す中、参加者からは「危機感をもってやってきた」という声が相次ぎました。

 呼びかけ人で作家の大江健三郎さんは、「この国は民主主義の国だろうか?」と問いかけ、原発再稼働ゼロを「承服しかねる」とした日本経団連会長の発言に左右される政府を批判。「沖縄のオスプレイについて考える人たち、原発再稼働反対の大きい運動は、二つとも憲法にかかわっている。憲法9条を世界に向かって守りぬく、アメリカに向かって守りぬくことが、今現在の日本の民主主義にとってもっとも重要なことだ」と述べました。

 憲法研究者の奥平康弘さんは、自民党や「日本維新の会」が改憲手続きを定めた憲法96条の改定を正面に掲げ9条の改定を狙っている現状を指摘。「9条の会が立ち上がったときの魂が問われている」と強調。「9条の会の活動を進めて、9条の魂を再び、選び取ろう」と呼びかけました。

 作家の澤地久枝さんは、「戦争はダメ」と言い続けた三木睦子さんの生き方をエピソードを交えて紹介。民主、自民両党の党首選にふれ、原発再稼働や集団的自衛権の問題を批判し、「私たちは未来がどうなるか選択する場所に立っている」と呼びかけました。

 仙台市から参加した女性は「去年原発事故が起こるまでは『原発反対』を言う人を色眼鏡で見ていたが、戦争も起こってからでは遅い。政治や国際情勢、9条をめぐる理論的な問題など、若い人たちに合う形態を工夫して、学習運動を進めていくことが大事」と語りました。


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