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2012年8月17日(金)

きょうの潮流

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 暑い。「堪(た)ふることいまは暑のみや終戦忌」(及川貞)。1945年の8月15日を詠んだ句です▼日本の終戦記念日の8月15日、韓国では植民地支配からの解放を祝う光復節です。先の大戦中、中国にあった韓国の臨時政府の軍も、光復軍とよばれました。光復軍は、日本を中国と韓国の共通の敵とみなし、独立めざしてたたかいました▼中国は、日本に対する戦勝記念日を9月3日と定めています。日本が降伏文書に署名した9月2日の翌日です。しかし1980年代以来、日本にあわせて8月15日に催す戦勝記念の行事も目立ちます。中曽根首相が、8月15日に靖国神社に参拝したころからです▼さてことし、8・15の空気がはりつめました。香港の民間人が、中国の領土だといって日本の尖閣諸島・魚釣島に上陸する。韓国の歌手や学生が、韓国領だと叫び水泳リレーで竹島へ行く。韓国の李明博(イミョンバク)大統領が、旧日本軍の性奴隷の悲劇で日本の責任を問う。日本の閣僚2人が、民主党政権で初めて靖国に参拝し、中国・韓国の反発にあう…▼領土をめぐる対立も、8・15にからまって表れました。領土。「慰安婦」。靖国。もつれる糸をどう解きほぐす。同じ日本領でも、尖閣と竹島では歴史や事情が違います。領土をめぐるわが国の正当な主張をつらぬくためにも、もっと8・15と向きあわなくてはいけないのでしょう。戦争責任から逃げないように▼戦争はまだ終わっていない。終わらせる国は戦争を始めた日本だ。そう痛感した8・15です。


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