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2012年8月16日(木)

きょうの潮流

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 ことしは、国連が定めた「国際協同組合年」です。合言葉は「協同組合はよりよい世界をつくる」。いま世界で10億人ほどが、農協や生協などに入っています▼協同組合は、利益をめあてにせず、人々の自治で成り立ちます。貧困をなくし、経済・社会をゆたかに発展させるため、協同組合の役割をもっと大きくしよう―。国際年が設けられた、わけのあらましです▼東京の城南信用金庫の理事長・吉原毅さんは、「脱原発」を協同組合の使命から説き起こします。信用金庫は、お金より人を大切にする協同組合の一つだから。『城南信用金庫の「脱原発」宣言』(クレヨンハウス)にくわしい▼福島の事故が起こり、最初は手も足も出なかったという吉原さん。しかし20日後、城南信金は宣言します。「原発に頼らない安心できる社会へ」。もし東京で原発事故が起きたら…。と考えると、ごく当たり前の結論でした▼矢継ぎ早に実行します。もっていた東京電力の株・社債をすべて売り払う。社内の電気の消費を4分の1減らす。節電を促す貸付や預金の開発…。省エネ設備を入れる会社向けローンは1年間金利0で、「原発をなくすためには、多少の赤字を覚悟してでも」と決意を示しました▼吉原さんは、お金の魔力を語ります。人の心を惑わせ、暴走させ、大切なことを忘れさせる金。政府や電力会社は、その魔力で政治家や学者を「原子力村」に囲って「安全神話」をふりまき、なにより大切な「命」「人間」を忘れさせようとしました。


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