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2012年7月5日(木)

主張

「さようなら原発」

原発ゼロへ、10万人の集会に

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 野田佳彦政権が、福井県にある関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を決定し、再起動の作業が進められていることに、国民の怒りが爆発しています。

 6月29日に行われた首相官邸包囲行動には20万人という空前の人々が参加し、再稼働反対の一点で抗議が行われました。抗議行動は野田首相の地元の千葉県船橋市など各地に広がり、3号機の再起動が強行された1日には大飯原発があるおおい町で1000人近い人々が参加し、抗議行動が展開されました。

ますます広がる抗議の声

 野田政権の原発再稼働の決定は、現在も深刻な事態が続いている東京電力福島原発事故の検証もないままの、新たな「安全神話」の創出そのものであり、原発を再稼働させなければ大規模な停電が国民生活を脅かすという科学的な証明も示さない脅しによるものです。原発にしがみつく電力会社や財界団体の経団連など、原発利益共同体の利益を代弁したものにすぎません。多くの国民がそれを見抜いているからこそ、国民世論を無視した野田政権の暴走に怒りが広がっているのです。

 多くの国民は、自然エネルギー(再生可能エネルギー)の活用で原発に頼らないエネルギー政策への転換を願い、省エネルギーや節電で生活のあり方を見直す努力を惜しまないという人びとも増えています。野田政権の再稼働決定は、こうした国民の意識や行動から大きくかけ離れたものであり、国民からきびしい非難をあびるのは当たり前です。

 野田政権の再稼働決定に対する国民的な怒りと行動の広がりは、大飯原発の再稼働の中止はもちろん、残りの停止中の原発についても“なし崩し”の再稼働を許さず、原発そのものをなくすことを求めています。

 こうしたなか東京・代々木公園で16日、「さようなら原発10万人集会」が開かれることになりました。

 集会は、原発なくせの署名運動をすすめてきた「1千万人市民の会」の大江健三郎さん、瀬戸内寂聴さんら9氏の呼びかけにこたえ、首相官邸前での抗議行動の中心になっている「首都圏反原発連合」や、全労連、民医連などの民主勢力がつくる「原発をなくす全国連絡会」などが力を合わせて開催するものです。原発をめぐってさまざまな反対運動を展開してきた団体・個人が対等・平等の立場で実行委員会をつくっています。

 「原発をなくす全国連絡会」が2日開いた交流集会で日本共産党の志位和夫委員長は、自らも参加した首相官邸前の行動にふれながら、「『原発なくせ』のたたかいが新しい段階に入ったと感じます」とのべ、「運動が発展すればどんな政権も持ちこたえられなくなる」と呼びかけました。

 志位委員長はその立場から、10万人集会の成功に全力をつくすことを表明しました。

地域・職場から総結集を

 「さようなら原発10万人集会」は、新しい段階に入った「原発なくせ」のたたかいを全国的に発展させる機会です。文字通り10万人以上の参加者になるよう、地域・職場・学園で全力をあげましょう。

 日本共産党は「原発なくせ」を掲げるあらゆる運動と政治的立場の違いを超えて共同し、運動の一翼を担って力を尽くす決意です。


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