2012年5月20日(日)
アフガン仏軍
今年撤退の公約強調
新大統領、米大統領に
【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領とフランスのオランド新大統領は18日、ホワイトハウスで初会談し、欧州の経済問題やアフガニスタン情勢などについて協議しました。オランド氏は、アフガン駐留仏軍を今年中に撤退させるとした自身の選挙公約を改めてオバマ氏に説明しました。
初の会談
同会談は、同日夜からキャンプデービッドで始まった主要8カ国(G8)首脳会議の直前に開かれたものです。深刻となっているユーロ圏の債務危機対策や経済政策では、両首脳とも、厳しい財政緊縮策よりは経済成長を重視する姿勢で一致しました。
オランド氏は記者団に、「議論した中心点は(経済)成長こそ、最優先でなければならないという事実だ」と強調。オバマ氏も「(G8サミットでは)財政の健全化と同時に、強い成長も伴う責任ある方策について実りある議論をしたい」と述べ、米仏間の協調姿勢を強調しました。
ギリシャの債務危機問題でオランド氏は「ギリシャはユーロ圏にとどまるべきであり、そのためにできるだけのことをするという点では(米仏は)同じ見解だ」と述べました。
一方、アフガン問題では、オランド氏は「私は国民に12年中に戦闘部隊を引き上げると約束した」と強調。「われわれは(軍事とは)異なる方途でアフガンを支援し続ける」と述べました。
オバマ氏は、「アフガンは、戦闘の局面から移行しつつあるが、それでも同国の安全と開発をすすめる努力を続けることは重要だ」と述べるにとどめました。