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2012年5月15日(火)

きょうの潮流

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 〈沖縄忌戦火の絶えない地球(ほし)にいて〉〈エイサーやみぞおちまでも怒濤して〉―俳人の岸本マチ子さんは、沖縄出身の大学の同級生と結婚し、沖縄に移り住んで54年。2003年に「沖縄忌俳句大会」を立ち上げ、今年が10回目です▼「沖縄忌」とは6月23日を指す夏の季語。1945年のこの日、沖縄での激烈な地上戦が終結しました。「十数万人もの犠牲者を出した悲痛な史実を語り継ぎ、記憶し続けるために、沖縄忌という季語を定着させたい、その一心でした」▼毎年、全国から沖縄にちなんだ俳句が数多く寄せられています。第8回大賞〈どこからも骨が出てどこにも仏桑華(ぶっそうげ)〉(沖縄・末吉發(あきら))、第9回大賞〈島いつも大きな振り子沖縄忌〉(東京・渋川京子)。今年は米軍基地の重圧を告発した句が印象深い、と岸本さん▼敗戦後、米軍の直接支配下に置かれ、過酷な占領時代を強いられた沖縄は、きょう5月15日、本土復帰から40年を迎えます▼復帰の半年前、当時の琉球政府は県民の悲願を訴えようと「復帰措置に関する建議書」をまとめました。〈県民が復帰を願った心情には、結局は国の平和憲法の下で基本的人権の保障を願望していたからに外なりません〉〈基地のない平和の島としての復帰を強く望んでおります〉▼しかし依然として沖縄には在日米軍基地の74%が集中し、米軍による犯罪、事故、爆音、環境破壊にさらされ、県民の人権は保障されていません。今こそ安保条約の廃棄を。沖縄を平和憲法の下に取り戻すときです。


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