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2012年5月14日(月)

きょうの潮流

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 古代ローマでは「テルマエ」と呼ばれた公衆浴場が盛んだったそうです。映画「テルマエ・ロマエ」を見て知りました。古代ローマの浴場設計技師が現代にタイムスリップして、日本の銭湯や家庭風呂の立派さに感動するというコメディー▼市民が議論を交わし交流する社交場としても大切な役割を果たしたというテルマエ。それにしても、あの時代に大量の水を使う施設がなぜ可能だったのか。少し調べてみて感心しました▼古代ローマでは、大規模で精巧な水道(水路)がいくつも建設され、生活や産業に利用されました。動物の死骸などでの汚染を防ぐため地下路や水道橋を多用し、整備用のマンホールも設けていたそうです▼この水道、古代ローマの力が弱まるとともに外敵の攻撃にさらされることに。修繕がままならないために水の供給が不足し、国力をさらに衰退させる要因になったと指摘されています▼じつは、現代の日本でも水道は危機的状況です。日本水道協会の調査によると、水道管の総延長61万キロのうち法定耐用年数(40年)を過ぎているのが、ほぼ地球1周分にあたる約3万8000キロに及びます。これは2年前の調査ですから、現状はさらに深刻。各地で水道管破裂や漏水が続発しています▼水道など老朽化したインフラ補修は、自治体を悩ます焦眉の課題です。そもそも、地震対策からもライフライン確保は国の責任のはず。巨大地震がいつ起こっても不思議ではないと指摘されるなか、国は抜本対策に乗り出すべきです。


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