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2012年4月16日(月)

沖縄・基地周辺の小学校 教育委調査

米軍機爆音 教室100デシベル

入学式中断 耳ふさぐ新1年生

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 沖縄の米海兵隊普天間基地や米空軍嘉手納基地を抱える市や町の教育委員会が、基地周辺の公立小学校で米軍機の騒音測定を独自に始めました。普天間基地に隣接する普天間第二小学校の教室内で100デシベルを超える騒音が出ていたことが、琉球大学の渡嘉敷健准教授(環境工学・騒音)の調査で分かったためです。各教委は事態の深刻さを受け、現状把握に乗り出しました。(榎本好孝)


地図

車の警笛に匹敵

 渡嘉敷准教授が行った普天間第二小での騒音測定によると、3月23日午後1時7分に、窓を開けた教室内で99・5デシベル、同10分に105・7デシベルの騒音を観測しました。100デシベルは車の2メートル前方で聞くクラクションの音に匹敵します。

 防音効果が高い窓を閉めた状態でも同月20日午後0時46分に66・9デシベルを記録しました。

 学校保健安全法に基づき文部科学省が定めた「学校環境衛生基準」では、児童・生徒の学習能率の観点から、教室内の騒音(等価騒音レベル)は、窓を閉めている時で50デシベル以下、窓を開けている時で55デシベル以下が望ましいとしています。

 同省は、教師の声の大きさの平均値は全国調査によれば64デシベルであり、世界保健機関(WHO)の指針では、教師の授業を聞き取る知的作業のためには声と騒音の差が少なくとも15デシベルは必要としているため、と解説しています。

 今月10日、普天間第二小では、普天間基地に飛来したFA18戦闘攻撃機の爆音で入学式が一時中断(14日付既報)。新1年生が何度も耳を押さえる姿が見られたといいます。同基地を抱える宜野湾市は、式の中断は「非常に遺憾」だとして、沖縄防衛局に強く抗議しました。

 同市教育委員会は12日から、普天間第二小で独自の騒音測定を始めました。校長室で簡易型の騒音測定器を使って測ったところ、12日も窓を開けた状態で最大約100デシベルの騒音を確認したといいます。担当者は「これまで実際に(数値を)測ったことはなかった。今後、段階的に(基地周辺の)別の小中学校にも広げていきたい」と語ります。

同時実施も検討

 また、嘉手納基地を抱える嘉手納町の教育委員会でも、同基地に近く、米軍機の騒音が激しい屋良小学校の図書室に、9日から簡易型の騒音測定器を設置し、記録を取り始めました。担当者は「現状の把握が目的。(町内にある町立小中学校)3校で同時にできないかも検討している」としています。


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