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2012年3月22日(木)

きょうの潮流

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 東京に昨年まで、清涼飲料水の商品名がついた、区の公会堂がありました。調味料の会社名がつく都の競技場は、いまもあります▼いずれも、大会社が命名権を都や区から買いました。清涼飲料水の名の公会堂の場合、命名権を5年の契約で売った区に、4億円あまりの収入が入ったといいます。しかし、市の名前まで、企業がつけるようになったら…▼大阪の泉佐野市が、市名をつける権利の売却を考えている、といいます。財政難に陥っている市の、困ったあげくの一策です。泉佐野は、NHKドラマ「カーネーション」の岸和田と同様、大阪南部の繊維産地として栄えた町です▼社名と市名が同じところといえば、愛知の豊田市が知られます。名づけ親は、市の方です。トヨタ自動車の城下町ですが、トヨタが命名権を買ってつけたわけではありません。もし泉佐野が名づけの権利を売って、社名や商品名の市になると、全国初でしょう▼和泉国の佐野村から始まったという、泉佐野市です。当然ながら、由緒ある名を残したい人は多いはずです。泉佐野には、マヨネーズ会社や製油会社が事業所をおきます。しかし、市を代表する会社は、本社も構える関西国際空港でしょう▼市の財政難も、関空がらみです。国と府は、市を抱き込んで空港の対岸を開発し「りんくうタウン」をつくりました。しかし、そこに民間会社をよびこむ計画が破たんし、市に巨額の借金が残されました。まさか、「関空市」や「りんくう市」はありえないでしょう。


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