2012年3月7日(水)
骨抜き派遣法案採決狙う
衆院委 民自公
高橋氏は反対 徹底審議要求
民主、自民、公明の3党は6日の衆院厚生労働委員会理事懇談会で、継続審議となっている労働者派遣法改定案について、骨抜きにする改悪「修正」を行い、7日に審議抜きで採決することを多数で決めました。新党「きづな」も採決に賛成しました。
日本共産党の高橋ちづ子議員は、同法の抜本改正を求める労働者の願いを踏みにじる3党に対し、「これまでも棚上げされてきた法案を前国会でも、ほとんど審議時間をとらないまま通した。その修正案は廃案になり、新しい国会になったのだから、(政府案について)参考人を呼んでしっかり議論すべきだ」と述べ、採決に反対しました。
3党は昨年の臨時国会で、「抜け穴」のある政府の改悪案から製造業・登録型派遣の原則禁止を削除し、違法派遣があった場合、派遣先企業が派遣労働者に「直接雇用を申し込んだとみなす」規定(みなし規定)を3年先送りする改悪を加え、委員会での採決を強行しました。しかし、国民のたたかいに押されて本会議採決ができず、政府案だけが継続審議となっていました。
3党は、同じ内容の改悪「修正」案を再提出するとして審議も行わずに採決することを決めたもので、国会をないがしろにする暴挙です。