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2012年2月12日(日)

治安機関で「爆弾テロ」

軍の住民弾圧もつづく

シリア

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 【カイロ=小泉大介】シリア第2の都市で商業の要でもある北部アレッポで10日、治安機関などを狙った「自動車爆弾テロ」が発生し、28人が死亡しました。一方でシリア軍による住民弾圧はこの日もつづき、同国をめぐる情勢は混迷の度をさらに増しています。

 アレッポの「爆弾テロ」は情報・治安組織建物の入り口付近2カ所で発生。死者の大半は治安当局者で、235人の負傷者も出ました。首都ダマスカスでは昨年12月と今年1月に2度の大規模「爆弾テロ」が発生しましたが、アレッポの治安情勢は比較的安定していました。

 犯行声明は出ていませんが、国営テレビは「武装テロリストの仕業」だと断定。しかし反体制武装組織「自由シリア軍」の報道官は、「住民攻撃の犯罪から国際社会の注意をそらすために政権側が行ったものだ」との見方を示しました。

 一方、シリア軍は10日、各地でイスラム教の金曜礼拝が行われているモスクをも銃撃しました。英国に拠点を置く「シリア人権監視団」は全土で44人が死亡したと発表しました。

 過去1週間で数百人が死亡した中西部ホムスでは戦車部隊の展開による包囲状態が継続。中東の衛星テレビ・アルジャジーラは10日、建物のがれきの下に負傷者がいるが、住民が軍による銃撃を恐れて救出できない状況にあると伝えました。


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