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2012年2月8日(水)

きょうの潮流

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 Aさん〈あ、ジュースがあるぞ。飲みたいな。でもストローが…。よし、お隣に頼んでみよう〉。―トン、トン、トン▼Bさん〈お隣が壁をたたいているぞ。そうか、ストローがほしいんだ。えーと、ストローは…。これはブラシ、これはステッキ…。あったあった、これだ〉。(壁の穴からさしだして)「はい、使ってね」▼どちらもチンパンジーです。京都大学の霊長類研究所の実験を人間の思考と会話に置きかえると、およそこんな具合です。ただし、壁は透明です。壁が透明でない場合や、透明でもAが助けを求める行動を起こさなかったときには、Bはストローを渡しません▼相手の事情を理解し、手をさしのべる。おそらく人間も、チンパンジーの持つ能力を進化させてきたのでしょう。人間は、求められなくても、困っている隣人を助けます。「ストローなら、ありますよ」。遠くの見知らぬ人でも助けます。大震災の被災地を、世界が支援しているように▼さて、困っている人々を助けるのだから「社会保障のための消費税増税を」という人がいます。が、落とし穴が多い。早い話、助ける力を十分持ち合わせている大企業や大資産家は、能力にふさわしい負担を逃れ、かえって税金をまけてもらっています▼「ストローをたくさん持っているが渡さない」者がいては、チンパンジーにも恥ずかしい。では、公平に助け合う社会をどうやってつくる。まずは、日本共産党がきのう発表した社会保障と財政の改革提言を、お読みください。


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