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2012年2月4日(土)

「資本主義に未来あるのか」

CSニュース番組 小池政策委員長語る

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危機の背景に何があるのか

 日本共産党の小池晃政策委員長は2日夜放送のCSテレビ「朝日ニュースター」の番組「ニュースの深層」に出演し、司会の萱野稔人津田塾大学准教授のインタビューに答えました。テーマは「グローバル資本主義に未来はあるのか」。小池氏は資本主義の危機が深まる背景には何があるかや、社会主義・共産主義の展望を語りました。

 萱野氏は冒頭、1月にスイスで行われたダボス会議で、資本主義が今後どうなるのか大きな話題になったことを取り上げました。

 小池氏は、「今の資本主義の危機が本当に深いものだということのあらわれ」と指摘。英紙フィナンシャル・タイムズが「資本主義の危機」について1月に2週間連載を続けたことを紹介し、「世界中で今の資本主義のあり方そのものを見直す必要があるのではという声があがってきている」と述べました。

 小池氏は資本主義の利潤第一主義によって富裕層にばく大な富が蓄積し、日本では大企業の内部留保が261兆円まで積みあがる一方で、大量のワーキングプアが生まれ、貧困と格差が広がっていると指摘。そうした状態をコントロールできなくなっている資本主義社会の矛盾と害悪を告発しました。

「ルールある経済社会」を

 危機をどう打開していくかについて小池氏は、「ルールある経済社会」の実現が大事だと指摘。その内容は人間らしい雇用を実現する、安心できる社会保障制度をつくるなど、「国民の権利や暮らしを守るルールをしっかりつくるものであり、内需を温め家計を応援することが結果として健全な経済の成長を実現することになる」と述べました。

 話は財源問題に。小池氏は、軍事費、大型開発などの無駄の一掃や、富裕層や大企業への不公平をなくして応分の負担を求めていくこと、さらに、社会保障を抜本的に拡充する場合には、「応能負担」の原則で累進課税で国民全体で支えることを提起しました。

 番組の最後に、萱野氏は「日本共産党は日本の政党の中でほぼ唯一、資本主義の先を目指している」として、資本主義の危機の深まりは共産党にとってチャンスかと質問。

 小池氏は「危機でただちに革命が起こるわけではない」として、マルクスの多数者革命の考え方を説明し、日本の社会を変える一つ一つのたたかいが足場となり、新しい時代を準備する土台になるとして、「なんとしても前進につなげたい」と述べました。


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