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2011年12月31日(土)

えっ原発事故に触れないの?!

放射線教育 福島県教委が資料作成

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(写真)指導資料の表紙(左)とワークシート(右)

 福島県教育委員会が、小中学校で放射線について授業する指導資料を作成し、全校から教師を集めて研修しました。小中学校の教職員で構成する福島県教職員組合は、その教育は「3・11以前と同様の理念に基づく原子力施策擁護・推進にある」とする見解を発表しました。

 指導資料は全35ページ。文科省が10月に公表した放射線副読本(小中高それぞれ生徒用と教師用の計6点)と、同県災害対策本部が発行する放射線パンフレットの内容を整理統合して、放射線の影響、利用、防護、測定などの基礎知識を学ぶ内容になっています。

 約半分の18ページを使い、具体的な授業案と子どもが授業で書き込むワークシートを、小学校3時間分(学級活動の時間)、中学校2時間分(学級活動と理科の時間各1)、示しています。

 これを1日から18日まで県内7カ所で、公立小中学校全校から1人ずつ計約800人参加の研修会を開催し、徹底しました。

 指導資料は、放射線に内容をしぼり、福島第1原発事故についてはほとんど触れていません。事故の内容、被害の実態、汚染の規模などがまったくありません。

 研修会でも「原発には触れない」「原発に関しては中立的立場をとる」との説明があったと、県教組は12月25日発行の県教組新聞に掲載した見解で批判しています。

 見解は、「学習指導要領に明記されている(学習の)『目標及び内容』である『エネルギー』『エネルギー資源』という巨視的なもののとらえ方から大きくはずれている」と指摘します。

 電力会社の経営陣らが役員を務める財団が作成にかかわった文科省副読本に準拠した指導では、事故前の原子力施策を擁護するものにしかならないとのべ、今後、「フクシマ」の子どもたちの「学び」を模索・検討していくとしています。


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