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2011年12月5日(月)

第4回中央委員会総会について

2011年12月4日 日本共産党中央委員会書記局

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 一、日本共産党第4回中央委員会総会は、3、4の両日、党本部で開催された。

 一、志位和夫委員長が幹部会を代表して報告した。第一に、鳩山・菅両民主党政権の失敗を経て生まれた野田政権の特徴を明らかにし、「二大政党づくり」が破綻に直面し「民自公対日本共産党」こそが日本の政治の真の対決軸であるという国民的認識が、大きく広がりうる新しい情勢が生まれていることを詳説した。報告は、新しい政治への国民の探求は続き、日本共産党と国民各層との新たな共同が広がっていること、大震災・原発事故の未曽有の体験がそれをさらに促進しており、被災3県の県議選での日本共産党躍進にもつながったこと、普天間基地問題をめぐって沖縄県内に歴史的な情勢変化が生まれていることなどについてのべた。報告は同時に、情勢の反動的打開の動きについても具体的に言及し、そうした策動とのたたかいを訴えた。報告は、日本の政治は文字通り歴史的岐路にあると概括し、変革者の党、日本共産党の真価を発揮した奮闘を呼びかけた。

 報告は第二に、各分野の国民運動の大きな高揚と、日本共産党の役割についてのべた。大震災・原発災害からの復興と「原発ゼロの日本」をめざすたたかい、TPP問題と普天間問題でのたたかい、「消費税増税と社会保障の一体改悪」に反対し社会保障充実をめざすたたかい、貧困と格差をなくし雇用・家計・経済を立て直す問題、選挙制度改革をめぐるたたかいなどについて詳述し、「一点共闘」を含めて要求実現のたたかいを豊かに発展させることと一体に、綱領路線を国民多数の合意にするために知恵と力を尽くそうとのべた。

 報告は第三に、劇的に発展する情勢をふまえた総選挙方針を提案した。来るべき総選挙を、21世紀の早い時期に民主連合政府を樹立するという目標に向けて、反転攻勢の本格的スタートの選挙にしよう、と位置づけたうえで、得票率5%以下の県をこの選挙でなくすなど、すべての党組織が大志をもって総選挙に臨むことを訴えた。候補者については、前回の方針を変え、比例代表の候補者はブロック全域で活動する候補者とすること、すべての小選挙区で候補者擁立をめざすことを提案し、「組織の実情からだけ出発するのではなく、情勢の劇的変化のもとで国民が求めている党の役割を果たすという見地から出発すること」、候補者擁立や財政措置などについて「中央・地方が一体で」努力することなどを強調した。全党が、総選挙とりわけ比例代表選挙を、「自らの選挙」として取り組む「一大画期」にしようと呼びかけ、そのための「力点」を詳細に述べた。

 報告は第四に、「党員拡大を中心とした党勢拡大大運動」を、総選挙勝利を正面にすえた運動に発展させることを強調し、「大運動」の目標の明確化と発展を提案した。全国で党員拡大約5万人の目標、「しんぶん赤旗」読者拡大の新しい目標を必ずやりきることを強調した。その上で、「大運動」の発展・飛躍のために、情勢の劇的変化や党躍進の可能性と条件を、中央委員会決定と日々の「赤旗」にそくしてつかむ――「決定で党をつくる」こと、要求活動と党勢拡大を党活動の「車の両輪」として取り組むことなど、「五つの強化方向」を提起した。また、職場支部と若い世代の中での活動の変化と発展についてのべた。

 報告は最後に、広がる世界経済危機の土台に過剰生産恐慌があり、その比重が高まっていること、貧困と格差が世界的規模で拡大しているなかで、マルクスへの注目が世界的に広がっていることなどにふれて、日本共産党綱領と科学的社会主義が示す変革の展望を大いに学び語ろうとのべた。

 一、総会では、この日までに決まった総選挙各ブロックの比例代表候補者、参院選比例代表候補者が壇上で紹介された。これは、幹部会報告に引き続いて、党内通信で全国に中継された。

 一、幹部会報告について、2日間で53人が討論した。

 一、志位委員長が討論の結語をのべた。志位委員長はそこで、幹部会報告の、情勢論・総選挙方針・「大運動」強化方針は一体のものであり、そういうものとして深め、腹を固め、具体化してほしいと強調した。各分野での国民運動の劇的な広がり、日本共産党との共同の広がりの背景に、「二大政党」の支持基盤の大崩壊があり、これは政党の力関係の劇的変化の大きな可能性を示しているとして、この変化を党の前進に生かし切ることを訴えた。選挙方針にかんしては、小選挙区での立候補は党内外からの要望でもあり、困難を突破する道は「大運動」で人を増やし、財政基盤を強化する以外にないと、思いを定めることが大切だとのべた。「大運動」については、総選挙方針で「魂を入れる」こと、「車の両輪」の取り組みや日刊紙を党員が購読することの重要性をのべ、この4中総を契機に「決定で党をつくる」課題に正面から挑戦しようと訴えた。

 一、総会は、幹部会報告と結語を全員一致で採択し、中央役員が先頭に立って4中総決定の全党徹底と討議の先頭に立つとともに、総選挙での勝利をめざし、「大運動」を必ず成功させることを誓い合って散会した。


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