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2011年12月4日(日)

中南米カリブ海諸国 共同体設立へ

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 【メキシコ市=菅原啓】中南米全33カ国が参加する新地域機構「中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)」設立のための首脳会議が2日、ベネズエラの首都カラカスで開幕しました。

 CELAC設立は昨年2月、メキシコでの首脳会議で合意されており、今回の会議の目的は、その目標や運営規則等を定めた基本文書を採択し、正式発足させることにあります。

 文書案は事前の外相会合でおおむね合意に達しており、首脳レベルで採択されるのはほぼ確実です。中南米を長年自らの「裏庭」とみなし、干渉を繰り返してきた米国の参加を排した地域機構の誕生は史上初めて。米国追随を拒否し、自主的な共同をはかろうというこの地域に広がる動きを改めて象徴するものです。

 開会式で、議長国ベネズエラのチャベス大統領は、大国による搾取や干渉を受けてきた中南米の歴史を振り返り、「もうたくさんだ。われわれは団結と独立、発展の礎石をこの地で築きつつある」と表明しました。

 メキシコのカルデロン大統領は、共同体は中南米の「団結の主軸」であり、「新しい米州(中南米)の種をまくもの」と強調。貧困削減や教育・医療の向上など問題を共同で解決していこうと呼びかけました。

 ニカラグアのオルテガ大統領は開会前の会見で、「モンロー宣言(米国が中南米を『勢力圏』視する考え)への死刑宣告だ」と指摘しました。


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