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日本共産党

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赤旗

日本共産党第10回中央委員会総会

第29回党大会決議案

田村副委員長の提案報告(冒頭部分)

 日本共産党第10回中央委員会総会で、田村智子副委員長が行った第29回党大会決議案の提案報告の冒頭部分(11月13日)です。


 幹部会を代表して、第29回党大会決議案の報告を行います。

 決議案は、五つの章、19の項で構成されています。まず、決議案全体の構成と各章の特徴について報告します。

 第1章は、「国際情勢と改定綱領の生命力」です。

 なぜ国際情勢から入るのか。戦争と平和をめぐる世界の大激動は、日本の国内情勢に大きくかかわっています。第2章で述べる、安全保障にかかわる問題でも、人権をめぐる問題でも、国際情勢をどうとらえるのかを明確にしてこそ、日本共産党が国内で正確なたたかいを展開することができます。

 ロシアのウクライナ侵略戦争、パレスチナ・ガザ危機、軍事対軍事の悪循環という世界の逆流に、わが党が、改定綱領を力にどのように対応してきたか。大逆流に抗する世界の平和の流れ、世界の本流が、どのように発展しているか。これらを第1章で明らかにしています。

 第2章は、「自民党政治のゆきづまりと日本共産党の任務」です。岸田政権の支持率が急落していますが、その根底には、自民党政治の深刻なゆきづまりがあります。安全保障と外交では、敵基地攻撃能力の保有と大軍拡という、アメリカいいなり、軍事一辺倒の政治が、日本の平和と国民の暮らしを危うくしています。経済とくらしでは、「失われた30年」ともいわれる、長期にわたる財界の利益最優先の政治が、経済停滞と暮らしの困難をもたらしています。

 これに対し、日本共産党の「外交ビジョン」、「経済再生プラン」という綱領路線にもとづいた改革提案が、自民党政治のゆきづまりと鮮やかな対照をなし、多くの国民にとっての希望の道となっている。このことが、全党の確信になるものと思います。

 来たるべき総選挙で、自民党政治をもとから変える、日本共産党をなんとしても躍進させましょう。

 第3章は、「党建設――到達と今後の方針」です。今大会期の党建設の評価は、大会までの全党の奮闘によって決まることになりますが、前進の足掛かりとなる教訓、これを踏まえた強化点を示しました。

 注目してほしいのは、第3章の冒頭の項、「多数者革命と日本共産党の役割」です。わが党の綱領は、多数者の意思にもとづく、社会の段階的発展という立場に立っていますが、日本共産党の役割は、「多数者革命の実現のために、国民の多数者を結集する」ことにあることを明らかにし、そのためには民主主義と行動の統一――民主集中制が大切になることを、太く明らかにしています。そして日本共産党の根本的役割とのかかわりで、つよく大きな党をつくる意義を明らかにしました。こうしたまとまった叙述は、新しいものであり、大会に向かう大運動にとっても大きな力になるものと思います。

 第4章「世界資本主義の矛盾と科学的社会主義」は、日本共産党のめざす未来社会が、いよいよ輝く時代であることを示しました。

 社会主義・共産主義の本来の目的・特質は、「人間の自由」にあることを、(1)「利潤第一主義」からの自由、(2)「人間の自由で全面的な発展」、(3)発達した資本主義国での社会変革が「人間の自由」とのかかわりでも壮大な可能性をもつ、という三つの角度から特徴づけています。

 第5章は「1世紀の歴史に学び、新たな1世紀に向かおう」です。党史『日本共産党の百年』と、二つの党創立記念講演は、わが党の100年の歴史の積み重ねが、綱領に結実し、今日、その生命力を発揮していること、100年の不屈のたたかいによって、わが党が鍛えられ成長していることを示しました。この核心を大会決議案にも書き込みました。

 4章・5章は、いわばセットで、今日のわが党の歴史的到達点に立って、未来社会への豊かな展望、綱領、組織原則、歴史を広く国民に語りひろげるならば、つよく大きな党をつくる道は必ず開けると、高らかに宣言したものです。

 新たな1世紀に向けて、つよく大きな党をつくる仕事にとりくみ、日本の"夜明け"を開こうではありませんか。

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