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日本共産党

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赤旗

全国都道府県委員長会議まとめ

小池晃「特別期間」推進本部長

 3月5日の全国都道府県委員長会議で、小池晃書記局長・「総選挙躍進特別期間」推進本部長が行った会議のまとめ(要旨)を紹介します。


 オンライン全国都道府県委員長会議のまとめを行います。

 埼玉県委員長が、「特別期間」がなかなか全党員運動、全支部運動にできていない、対話と党勢拡大で前進できると思っていたがそうなっていない、党員拡大はどう突破していくか、それを考えていた時に、「今日の報告と紹介された全国の経験は、この問題意識にこたえてくれた確信になるものだった。本当に良かったと思う」と発言されましたが、全体として最初の報告を、きわめて積極的に、いまの事態を打開する方向として正面から受けとめていただいたと思います。

なぜいま「特別期間」か、くりかえし討議し具体化を

 なぜいま「特別期間」なのか、その意義をくりかえし討議し徹底することの重要性が、多くの方から共通して語られました。この点は2中総決定にたちかえり、今日の報告も活用して、くりかえし討議し具体化することを重ねて訴えたいと思います。

 とくに、いまとりくむことの重要性、「選挙になってからでは遅い」「いまが勝負の時だ」「選挙本番の前のいまやってこそだ」と、くりかえし発言されたことが特徴的でした。

 岩手県委員長からは、地区委員長会議で、「残された2カ月を、総選挙を一度たたかう構えでやる」という決意が語られたと紹介されました。こうした構えがとても大事だと思います。党がこの時期に大規模な対話にとりくむことが初めてであることも、緊張感をもって受けとめられました。

 逆にいえば、いま対話に思い切って打ってでて、積極的支持者を増やし、自力をつける。これをやり遂げれば、まさに勝利の展望がグーンと開かれてきます。この活動に全力でとりくんでいこうではありませんか。

「1千万対話」の規模とテンポを5倍10倍に

 対話の重要性がさまざまな角度から語られました。

 大阪府委員長は、「2月末の会議で地区委員長から、『1月はかなり重たかったけれども、2月の活動はかなり明るくなってきた』という発言があった。その明るさの一番の中身は対話の広がりだと思う」と発言されました。「対話アンケート&リーフ」で、「あなたの声を聞かせてください」とインタビューをすると、コロナでの大変さ、菅政権への怒りが本当に噴き出す。共産党の印象についても期待や共感の声と同時に、率直な意見や質問も出され、党の「五つの提案」で話し合い、党への理解と共感がより確かなものになるということでした。

 高知県委員長も、「4課題をすすめるカギは対話だ」と言われました。苦難軽減の活動そのものだということとあわせて、主権者としての相手の力を開花させ、エンパワーメントする活動だと位置づけ、この対話に思い切ってとりくもうと挑戦している。対話アンケートを使うと「対話がおもしろい」との声が圧倒的に寄せられている。「対話に踏み出す支部が圧倒的多数になれば、事態は一気に変わると思う」と発言されました。

 石川県委員長は、アンケートの返信や支部の経験をリアルにつかんで返すことを重視することで、支部が情勢の変化を実感して元気になっていることを語られました。

 アンケートを用いて対話をしていくことの重要な意義、その効用が共通して語られました。対話をすれば有権者の変化がつかめる。支部と党員が元気になる。担い手がふえる。入党対象者が見えてくる。そして共産党の勢いを広げ、野党連合政権への機運をつくり出す。一石二鳥、三鳥、四鳥、五鳥ぐらいの大きな意義のある活動だということが、あらためて確認できたのではないでしょうか。

 「1千万対話」をやり遂げるには、規模とテンポをいまの5倍10倍に引き上げることがどうしても必要です。読者と後援会員の総当たりをやり遂げながら、あらゆる結びつきを生かして対話と積極的支持者づくりに、すべての支部が踏み出すよう援助を強めようではありませんか。支部に対話・支持拡大の集約係を置く手だてをとることもよびかけます。

党勢拡大の独自追求――中央も反省し、全力をつくす

 同時に、対話だけでは党勢拡大はすすみません。埼玉県委員長が言われましたが、対話を徹底して広げることは支部を元気にしている。まちがいなく党勢拡大の条件を広げている。同時に絶対に独自追求は必要だ――このことが大変重要だと思います。

 とくに党員拡大については、目的意識的に、系統的に、独自の手だてをとることなしにはすすまないということが出されました。報告では、中央としても党員拡大のイニシアチブが弱かったことを、反省も含めて述べました。

 福岡県委員長は、2月、市田忠義副委員長を迎えた「集い」を開き、全地区で入党者が生まれ、27人が入党を決意したとりくみについて、「決定的だったのは、私自身も含めて、党機関の長を先頭にした県と地区の不退転の構えだったと思う。逆に言えば、それまで県委員長である私自身の党員拡大への執念が、まだまだ足りなかったということだ」と語りました。

 私も含めて、推進本部としてもこの発言は重く受けとめたいと思います。私たち自身もそういう意味での不退転の構えがやはり弱かったと言わざるをえないと思います。ぜひ、「支部が主役」の「大道」にたって、支部も党機関も、入党の働きかけの目標をもって、党機関や地方議員のみなさんが支部に入って、党員拡大に踏み出していきましょう。感染対策をとりながら、「集い」も大中小の規模で、無数に開いていこうではありませんか。

 その活動の中で、対話と結んで、「しんぶん赤旗」の読者拡大を月初めから推進することもよびかけます。3月は、年間を通じて購読中止の読者が最も多い月です。読者拡大で、月初めからダッシュすることがどうしても必要です。日刊紙についても、大規模な入党の働きかけと結んで、拡大をすすめていこうではありませんか。

“会議を機に前進の流れが始まった”と言えるように

 最後に、強調したい点があります。この間、2中総、そしてさまざまな会議を行ってきました。会議の中身は、非常に積極的に受けとめていただいてきた。そして、会議が終わると、お互い決意固めてがんばろうということでやってまいりました。しかし実際には、その実践がその後も貫かれたかというと、不十分さがあったというのが率直なところだと思います。

 ぜひ、今日のこの会議を受けて、各県でも各地区でも、自己分析を深めていただいて、「特別期間」の意義について徹底的に議論する。そして、4月末までの目標を期日までに掛け値なしにやりきる。本当にやりぬく不退転の決意を固めあう。そういう底をついた議論を徹底的にやろうではないかとよびかけたい。“会議はうまくいったけれども、そのあと実践はすすまなかった”ということには絶対にしない。この会議を機に、“前進の大きな流れが始まった”と言えるようにしようではありませんか。

 今日の会議の内容を、各県の常任委員会ですぐに議論しましょう。各地区委員会でも議論しましょう。そして全支部・全党員の決意に広げていきましょう。そのためのイニシアチブを、都道府県委員長のみなさんには発揮していただきたい。私たち推進本部も全力をあげる決意であります。

 ぜひ一刻を争って今日の会議の成果を全体のものにし、決意を固めあい、必ずこの会議を機に前進の大きな流れが始まったと言えるような結果を出そうではありませんか。このことを最後によびかけて討論のまとめとします。ともにがんばりましょう。



 

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