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日本共産党

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赤旗

第28回党大会成功へ全党が「二つの任務」をやりぬこう

8中総 小池晃「大運動」推進本部長の訴え

2019年11月5日

 小池晃「大運動」推進本部長が、5日の第8回中央委員会総会でおこなった「訴え」は次の通りです。


 第28回党大会に提案する、綱領一部改定案、大会決議案が承認されました。

 本総会の最後に、「第28回党大会成功をめざす党勢拡大大運動」について、全国の同志の皆さんに訴えます。

「大運動」の到達点と前向きの変化

写真

(写真)訴える小池晃「大運動」推進本部長=5日、党本部

 7中総以来とりくんできた「大運動」はどこまで来たか。

 全党の奮闘によって前進が始まりました。全党に新しい息吹が生まれています。

 同時に飛躍は起こせていません。このとりくみの延長では目標には届きません。

 8中総を機に、前進から飛躍へ、そして目標達成へという大きな流れをつくりだせるかどうか、ここからが正念場であり、頑張りどころです。

 党員拡大では、「大運動」に入って昨日までに1187人の新しい党員を迎えました。心から歓迎します。現勢では前進に転じることができていませんが、9月の479人から10月は652人へと、拡大の数は着実に増えてきています。

 「しんぶん赤旗」読者拡大では、日刊紙・日曜版とも、9月、10月と連続して前進し、前進幅も広げています。10月は9割の地区が、日刊紙・日曜版の両方、またはいずれかで前進しました。

 9月15日からの「大運動」、さらに10月16日からの「集中期間」で、確実に前向きの変化が生まれています。

 第一に、党の危機をなんとしても打開しようという決意と踏み出しが、生まれています。

 「うちの支部は厳しい」「配達・集金で限界」という思いもあった支部、これまで会議が開かれていなかった職場支部などが、「いま支部をなくすわけにいかない」「なんとかして現状を打開しよう」、そういう思いで立ち上がり、まず支部会議に集まろう、「集い」を開いてみよう、読者や後援会員を訪問しようと一つ一つ具体化し、踏み出しを始めています。

 第二に、党づくりの歴史的可能性が、実践を通してつかまれてきたことです。

 共闘を通じて結びついた人々や若い世代、文化人、知識人が次々入党し、野党関係者などに「赤旗」読者が増えています。

 「赤旗」日曜版で、「隠れ共産党宣言」の小松泰信さんが、入党宣言をされました。

 2016年12月、農業協同組合新聞での小松さんの「隠れ共産党宣言」は、翌年の党旗開きで紹介され、1月15日の「赤旗」のインタビューに初登場。4月の「とことん共産党」に出演されたさいに「赤旗」の購読を宣言し、その後も各地の演説会などに呼ばれ、日本共産党員と接すれば接するほど、まじめにひたむきに頑張る姿に心打たれたそうであります。

 そして今年7月、ご自分の記事を見た男性が入党したという「赤旗」の記事を読んで、「人にこれだけ影響を与えておいて、自分は入らないではおられません」と、ご自身も入党を決意されました。

 「隠れ共産党宣言」に始まり、ついに、逃げも隠れもせずに入党宣言。党づくりの可能性が大きく広がっていることをひしひしと感じます。

 第三に、「全支部運動にできる」という先進的経験がうまれ、その経験が広がりつつあることです。私が10月の「訴え」で紹介した北海道旭川地区の入党対象者チェックシートの活用が全国に広がり、「対象者が見えてきた」と、「支部が主役」で立ち上がる流れが生まれています。今大会期に今まで党員を迎えられていなかった支部も、「赤旗」読者を増やしたことがなかった党員も、「大運動」に入って新たに踏み出し、成果をあげる経験が生まれています。

 同時に、全党の持つ力を出し切っているとは言えません。

 党員拡大の働きかけに立ち上がった支部は約1割、読者拡大の成果支部も広がってはいるものの、36%です。

 まだ多くの支部が「わが支部の『大運動』」にはなっていません。

 まだ多くの党員が「私の『大運動』」にはなっていません。

 逆に言えば、いま、文字通り全支部・全党員の運動にできるならば、必ず飛躍は起こせるし、目標達成は十分に可能であることを示しています。

 8中総で練り上げた綱領一部改定案、大会決議案を最大の力にして、全支部・全党員運動をつくりだし、目標総達成への道をきりひらこうではありませんか。

党大会成功へ、「二つの任務」を訴える

 残された期間、歴史的な第28回党大会の成功へ、全党が「二つの任務」をやりぬくことを訴えます。

 第一は、綱領一部改定案、大会決議案の全党討議で、全党の英知を結集して、大会議案を練り上げることです。

 大会議案については、綱領一部改定案、綱領一部改定案についての提案報告と結語、二つの大会決議案(政治任務・党建設)とその結語を、全党が討議・読了する文書とします。

 第二は、「党勢拡大大運動」の目標総達成をやりとげることです。

 この二つの任務は、一体で、相乗的にすすめることができるものです。

 綱領一部改定案と大会決議案には、この間の全党の英知と実践の結晶がぎっしりとつまっており、そのものが「大運動」をすすめるための最大の理論的・政治的推進力となるものです。

 綱領一部改定案は、21世紀の世界の希望ある流れを明らかにし、平和と社会進歩のために国内外で力をつくす党の役割を鮮明にするものであり、さらに、中国の覇権主義、人権問題などによるわが党への誤解を払拭(ふっしょく)するこの上ない力になるものです。わが党が中国の誤った行動を事実と道理に基づいて批判していることは、世界の平和と進歩にとって大義あるとりくみであることも強調しておきたいと思います。

 大会第一決議案は、市民と野党の共闘の展望を示すとともに、日本共産党ならではの役割を明らかにしています。第二決議案は、決議案そのものが「大運動」を推進する大方針となっています。

 同時に、綱領一部改定案と大会決議案を、全党の英知と実践で練り上げようと思えば、討論で深めるだけでなく、その中身をおおいに国民に語り、大会議案に示された党の役割を発揮し、目標に向かって党勢拡大にとりくみ、その経験をもちよって大会でさらに練り上げなければなりません。

 年明け1月14日からの党大会に向けて、全力をつくそうではありませんか。

大会議案の全党討論をどうすすめるか

 綱領一部改定案、大会決議案を練り上げる全党討論をどうすすめるか。

 まず、すべての党員に、綱領一部改定案と大会決議案を届けることが、全党討論の出発点です。党籍を持つすべての党員に、一人残らず届け切りましょう。議案を届けるさいには、党員の状況、願い、悩みなどもよく聞き、読了を援助し、一人ひとりの党員の初心や可能性が生きる党づくりへの第一歩にしましょう。

 支部では、すべての支部が、支部総会待ちにならずに、綱領一部改定案と大会決議案の討議をただちに開始し、繰り返しおこないましょう。

 支部総会では、全党員参加で十分な時間をとって大会の諸議案を討議するとともに、支部会議でもくりかえし討議して、実践の力にしていきましょう。

 全党討論を促進するうえでも、指導的同志のみなさん、都道府県・地区役員、地方議員、支部長のみなさんが、文書が「赤旗」に掲載されて1週間以内、11月14日までに読了し、機関でよく討議して全党討論の促進と「大運動」実践の先頭に立とうではありませんか。

「党勢拡大大運動」の目標総達成をどうやりぬくか

 最後に、「党勢拡大大運動」の目標総達成をやりぬくために、前進から飛躍を起こすために、三つのことを訴えます。

 第一に、いま政治の大激動が起こるもとで、たたかいと論戦で安倍政権を攻めに攻めて、党の風を吹かせることです。

 安倍9条改憲を許さないたたかいでも、消費税5%への減税を求めるたたかいでも、国会内外で、安倍政権を追いつめ、新しい政治を切り開く党の役割を発揮し、町に党の風を吹かせる中で、党勢拡大をすすめましょう。

 一連の台風・大雨による災害救援・復旧のため、6千万円を超える募金が中央委員会には託されています。引き続き、わが党の原点である「国民の苦難軽減」に力をつくしましょう。

 第二に、綱領一部改定案、大会決議案を力に、党の綱領、「赤旗」の役割、党員としての誇りを語って、党勢拡大をすすめましょう。

 全党討議で大会議案を練り上げるだけでなく、その魅力を国民に語る「大運動」に発展させて入党と購読を訴えましょう。綱領が若い世代にこそ響くことが、この総会でも語られました。綱領改定案、党大会決議案を生かした「綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」や「街角トーク」に、すべての支部・グループ、地方議員のみなさんがとりくみましょう。

 なお、今後入党を訴える際には、まだ決定された綱領ではありませんが、2004年の改定時と同様に、綱領改定案を使うことにします。党大会までそういう扱いをすれば、その同志は、入党した時から綱領討議に参加することにもなります。

 第三に、支部も党機関も、支部総会や党会議を成功させながら、「大運動」の飛躍をつくりだすために、強力な臨戦態勢を確立することであります。

 すべての支部が、週1回の支部会議を軸に、日々活動する態勢をとり、みんなが行動したことをお互い励ましあいましょう。11月こそ、すべての支部が入党を働きかけ、すべての支部が読者拡大で成果をあげることに挑戦しようではありませんか。

 党機関が、地方議員・常勤常任委員の経験者などをはじめ、党のあらゆる力を結集する臨戦態勢をつくりあげ、機関役員が支部に入り、毎日変化を起こしましょう。

 党本部も総出動態勢で、現場に入り、ともに議論し、ともに行動する決意であります。

 中央役員のみなさん、本大会期の最後の仕事として、党づくりをともに探求・開拓する姿勢で現場に入り、県・地区・支部とともに、自らが議論し仕上げた決議案のその実践の先頭に立って力をつくそうではありませんか。

 


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