不破哲三著
●綱領の核心――三つの柱がつかめる絶好の文献
『党綱領の理論上の突破点について』の姉妹編
2013年3月特別党学校での綱領講義の全容。第23回党大会(2004年)での新綱領決定にあたり、力をつくして路線的前進をはかった三つの力点――情勢と認識の発展を踏まえて仕上げた「革命論」、二一世紀を迎えた「世界情勢論」、旧来の"定説"をただし本来の立場の現代的継承を図った「未来社会論」。三つの柱を理論的、政治的な組み立てに重点をおいて深く解明した。
〈目次〉
はじめに
一、戦前史―日本の政治体制の特質をつかむ
二、革命論―民主主義革命は日本の社会進歩の必然的な方向
(一)民主主義革命の路線と多数者革命
(二)日本での民主主義革命の必然性
(三)自民党型政治六〇年間の総決算の時期
(四)民主的改革の内容のいくつかの問題
三、世界情勢論
(一)世界の姿も構造も大変動のただなかにある
(二)世界の新しい特徴を踏まえた国際活動を
(三)ふたたび「社会主義をめざす国」について
―中国共産党との関係正常化一五年をふりかえって
四、未来社会論
(一)マルクスは未来社会に人間社会の「本史」を見た
(二)党綱領第一五節 日本の未来社会を展望する
(三)党綱領第一六節 社会主義への道筋
(四)党綱領第一七節 二一世紀の世界的な展望