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日本共産党

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赤旗

しんぶん赤旗 創刊90周年

しんぶん赤旗 創刊90周年

各界の方から寄せられたメッセージ真実伝え 共同を追求 不屈のジャーナリズム精神 紙面にみる「赤旗」の90年

写真:青木理さん目離せない、権力のチェック役

ジャーナリスト
青木理(おさむ)さん

 政党機関紙というメディアの性質上、一般ジャーナリズムとは立ち位置が違うという前提はありますが、取材力、調査力という意味では、数あるメディアのなかでも「赤旗」はトップクラスにあると思います。

 最近でも企業名を明らかにしたブラック企業の不正追及、自衛隊の実態など、いくつもの特ダネを報じています。かつて通信社に身を置き、今はフリージャーナリストの私からしても目が離せない貴重で大切なメディアです。

 いま、新聞、雑誌などの紙媒体は生き残りに必死です。残念なのは「赤旗」に特ダネが載っても、一般の人になかなか広がらない。それをどう工夫していくか。インターネットやSNSをどう活用し、若い人への影響力を増していくか。共通する課題だと思います。

 国会では自民1強という異常な状況下、憲法改定論議が進んでいます。メディアの権力チェック機能が問われるなか、多くのメディアは非常に頼りがない。「赤旗」には、政党機関紙の立場ではあっても、権力チェックの役割を鋭く果たしつづけてほしいと期待しています。

(2018年1月30日)

写真:井上慶太さん新人王戦決勝、今でも鮮明

日本将棋連盟常務理事・九段
井上慶太さん

 このたびは「しんぶん赤旗」発行90周年、誠におめでとうございます。また平素は若手棋士の登竜門というべき将棋新人王戦を長年にわたり主催していただいていることに深くお礼申し上げます。

 私が棋士になって初めて棋戦優勝したのが新人王戦です。その決勝戦、初めて東京将棋会館の特別対局室で対局した時の感動や、最終盤に地震が起こり、対局が中断したことなど今でも鮮明に覚えています。

 私の師匠の若松政和七段、私の弟子の菅井竜也王位も新人王戦で優勝を果たしています。いわば3世代で同じ棋戦を優勝していることは珍しい記録かと思います。菅井君の弟子に記録の更新を期待しております。

 最後になりますが、今後とも変わらぬ将棋界へのご支援とご指導をお願い致しますとともに、「しんぶん赤旗」のますますの発展をご祈念いたします。

(2018年2月1日)

写真:枝元なほみさん暮らし支える、ぶれぬ姿勢

料理研究家
枝元なほみさん

 今年に入って安倍さんが堂々と改憲を語りだして、この人に未来がめちゃくちゃにされるのではないかと危機感を募らせています。

 権力者の暴走を縛るためにあるはずの憲法を、すでに暴走する権力者が都合よく変えようとしている今は、本当に崖っぷちなんじゃないかと思うんです。きちんと地に足をつけて声を上げていかないと大変なことになるんじゃないかしら。

 そんな中で「赤旗」はぶれずに、人のくらしを支える姿勢でいてくれています。細かい考え方に違いはあっても、違いを乗り越えてつながっていくような大きなうねりを一緒につくりたい。

 希望をもって、ちゃんと食べて生きていける暮らしをつくれるよう、大きく期待しています。

(2018年2月1日)

写真:海老名香葉子さん二度と戦前に戻さぬよう期待

エッセイスト
海老名香葉子さん

 戦前の「赤旗」というのは、限られた人しか読めない、こわくて近寄れないという感じを子どもながら抱いておりました。きっと、おとなからそう聞かされていたのでしょう。

 でも日本が戦争に負けて世の中が大きく変わりました。女性が選挙権を持てるようになり、平和や平等という言葉が普通に使えるようになりましたね。戦前の困難な時代に「戦争反対」などを掲げていた共産党や「赤旗」を見直した人たちはきっと多かったのではないでしょうか。これからも筋を通し平和や人権のことを訴え続けていってください。

 ご近所の方も結構、日曜版を読んでいる方はいらっしゃいます。もっと多くの人、とくに若い人たちに広がっていってほしいと願っています。

 私のような戦争の悲惨さを直接知る人間が年々減っていっていることを心配しています。戦争の悲しさ、むごさを伝えていく役目をしっかり果たしていただきたい。二度と戦前のような時代に引き戻さないために、「赤旗」に期待しています。

(2018年2月1日)

写真:岡野八代さん報道の視点明確90年の軌跡

同志社大学大学院教授
岡野八代さん

 「しんぶん赤旗」創刊90周年おめでとうございます。

 政党の一機関紙が、社会や政治、世界を伝えるメディアとして、これほど貴重になるとは。皮肉を言うようですが、それは、現在の日本社会がいかに危機にあるかを示しています。政党も、そして大手メディアも、戦後これほど、私たちの不信感を高めたことがあったでしょうか。

 私たちは、誰しも政治的な存在です。なにを見ても、それは、私の視点から見えたものです。メディアに必要なのは、その視点に自覚的であることで、政府の発表をただ伝えるような報道や、無難な両論併記は、中立であるどころか、自らの視点に無自覚な偏った報道に他なりません。

 民主主義に不可欠の、報道の自由の実践と、報道の視点を明らかにする政治性こそが、赤旗90年の軌跡だと思います。今後はさらに、女性視点の政治報道も期待しています。女性が発言する共産党、それも現在の日本政治に対する明らかな態度表明ですから。

(2018年1月25日)

写真:木戸季市さん被爆者への励ましに感謝

日本被団協事務局長
木戸季市(すえいち)さん

 表現の自由をはじめ基本的人権がまったく認められていなかった90年前の暗黒時代に創刊され、多くの試練に耐えて今日まで発行されたことに心から敬意を表します。

 「赤旗」は事実をきちんと伝え、真実を明らかにしてきました。国民、市民の命と暮らしを守るために奮闘し、力を尽くしてこられました。未来への展望を示してきたと思っています。

 なにより広島、長崎の被爆者、世界の核被害者や日本被団協の運動を多く報道し、励ましてくれました。感謝しています。

 原爆投下から72年、ついに核兵器禁止条約ができました。戦後の歴史の中でも画期的な出来事として報道した「赤旗」が、より多くの人に読まれることを願ってやみません。

(2018年1月28日)

写真:小松泰信さん自力と地力をもたらす紙面

岡山大学大学院教授
小松泰信さん

 「とことん共産党」(2017年4月26日放送)で〝赤旗とります宣言〟をして、28日から購読を開始しました。1年にも満たない新参者としては、苛烈な90年の発行史に対して、ただただ敬意を表するのみです。

 農業協同組合新聞電子版の、コラム「地方の眼力」を執筆するために、一般紙と併読しています。それらからは伝わってこない、政治や経済に関する詳細かつ鋭い分析は刺激的です。また、弱者へのまなざしも他紙の追随を許しません。

 まさに必読紙です。

 最近、印象的だったのは、能勢みどりさん(日本共産党大阪・木津川南地区委員長)の特別発言と、それへの反響を取りあげた記事です。

 党の原点かつ起点である支部活動の苦悩や挫折を共有化し、次の一手を考えるための紙面づくりが、自力と地力をもたらします。

 「赤旗」が、盤石な組織づくりと、「市民と野党の共闘」づくりに、重要な役割を果たし続けることを願っています。

(2018年1月26日)

写真:斎藤貴男さんジャーナリズムのあるべき姿

ジャーナリスト
斎藤貴男さん

 「赤旗」はいま、あるべきジャーナリズムの姿を示す新聞として目立っています。元日の各紙の社説は象徴的でした。

 今年、安倍政権が狙う憲法9条の改定が政治の焦点になるのは確実です。ところが大手全国紙の社説はそれに触れなかった。「赤旗」の「主張」は「発議を阻む世論を急速に広げることは、文字通り年頭からの焦眉の課題」だと書きました。正しい認識です。

 安倍政権の外交政策は危険で愚劣です。北朝鮮に対する差別と憎しみの感情をあおり、改憲に利用しようとしています。出口も用意せず圧力をかけ続けるやり方では戦争にしか行き着きません。このままでは世界中の笑いものです。

 消費税についても、「赤旗」が書くような根本問題に大手全国紙は全く触れません。中小零細企業が価格に転嫁できず、弱い者が負担する、あってはならない税制なのです。「赤旗」と共産党には現状を批判し改めていく役割を期待しています。

(2018年1月22日)

写真:坂井秀至さん新人王戦にそだてられた

関西棋院理事・八段
坂井秀至さん

 「しんぶん赤旗」創刊90周年、それだけ長い間発行されてきたということですね。おめでとうございます。

 新人王戦に育てられた棋士の一人として、囲碁新人王戦を主催していただいて、感謝しています。

 思い返しますと2001年、28歳でプロ入りし、デビュー戦が新人王戦予選でした。

 思い出深いのは、これが最後と強く意識して臨んだ04年の溝上知親さんとの決勝三番勝負です。先に1勝しましたが、第2、3局とチャンスの多い碁を続けて半目負けし、いまだに無念の思いでいっぱいです。

 新人王になれなかったのは悔しくて心残りですが、それを糧にして直後に名人戦リーグ入りをし、さらに10年の碁聖のタイトル獲得にもつながりました。

 これからも、関西棋院の棋士が活躍できるよう頑張ります。

(2018年2月1日)

写真:澤地久枝さんメディア無視の事実を丁寧に

作家
澤地久枝さん

 瀬戸内寂聴さんは、95歳になられた。最近作「いのち」の高い文学性、みずみずしい感性に打たれている。

 本紙が創刊から満90年になるという。90年は長い。しかも昭和時代には発行を禁止された日々がある。復刊されたのは、日米安保条約締結の1952年メーデー。インクが手につきそうな「赤旗」の記憶があざやかにある。

 寂聴さんは一般紙4紙と「赤旗」を毎日読んでいらっしゃる。「赤旗」よりも長い人生を、それも有為転変の人生を生きてこられたのだから「寂聴さんと赤旗」を読みたいと思っている。

 「赤旗」は他のメディアが無視する事実を丁寧に追い、沖縄選挙に力がある。

 毎月3日午後1時、私たちは国会正門前で「アベ政治を許さない」(俳人金子兜太氏の強烈な文字)をかかげている。「赤旗」の記者がいつもあらわれ、翌日に写真入りの記事が出るのだ。

(2018年1月21日)

写真:菅原文子さんオール沖縄と国民の味方

辺野古基金共同代表
菅原文子さん

 日本中が酸欠状態だ。安倍さんが酸素を米国とお友達に回し、国民への酸素のバルブを絞っているからだろう。目障りな人を排除し陰で脅すので、誰もが周りの様子を伺い、恐る恐る発言している。窒息しそうなこの国だ。

 「有償軍事援助」として莫大な軍装備を、官邸は米国から気前よく買っている。軍備を最新鋭化すればするほど、日本は敵を作り潜在的危険は増す。戦争は悪であり、勝者も敗者もいない。すべてが悲劇であり、誰もが悲惨な被害者となる。

 世界も注目している名護市長選挙が迫っている。陽の当たらないところに厚い、平等公平な政治を願うオール沖縄と日本中の良心ある国民は、稲嶺進氏の勝利を固く信じ、心を共にして闘っている。安全も幸福も平和も、等しくすべての国民のものだからだ。「赤旗」も共産党も強い味方だ。

(2018年2月1日)

写真:角田由紀子さんとにかく面白くてためになる

弁護士
角田由紀子さん

 「しんぶん赤旗」は、とにかく面白くてためになる。なんだか戦前の講談社の絵本の宣伝文句のようだが、私の「しんぶん赤旗」への評価を語るのにはぴったり。毎朝、配達されるのをなんども確認に郵便受けをのぞきにゆく。出かける前に全部を読む。結構隅から隅まで読む。

 中でも出色なのは、文化欄。私はここで例えば英文学者の中村和恵さんを知った。以後、彼女のファンである。彼女のエッセーを読むために『世界』の定期購読者にもなった。俳人の坪内稔典さんのそれも愉快だ。あるときは、軽井沢風の朝食の実践が書かれており、私もまねしてみたかったが、残念ながらわが家には庭のかけらもなく、あきらめた。上質なお楽しみが「赤旗」と共に舞い込んでくる。

 市民運動のページもおすすめ。全国各地の運動情報が載っている。私の住んでいる町の小さな運動まで記事になっていてその目配りに感心する。これらの情報は他のメディアにはほとんど載ることはない。市民運動をするなら「しんぶん赤旗」は必読と宣伝している。

(2018年1月22日)

写真:中沢けいさん社会を変える努力に寄与

作家
中沢けいさん

 「赤旗」創刊90周年おめでとうございます。

 振り返れば、この90年は日本も含め、世界は戦争と紛争にあけくれた時代でした。そうした戦争、紛争の中には民族の独立を求めるものも含まれていました。また、近代化に伴う経済成長によって貧富の格差拡大と富の偏在が起こり、環境の悪化は地球規模に広がっています。しかし、悪いことばかりが起きているわけではありません。より豊かでより公平公正な社会を求め、さまざまな努力が惜しみなくされているわけで、「赤旗」の90年はそうした努力に寄与するものでした。

 今後も市民のため、勤労者のための報道の役割を果たしてくださることを期待します。社会保障の充実と市民生活の向上、地球環境の保護、核廃絶、原発廃止と自然エネルギーの活用など、「赤旗」に報道していただきたい事柄がたくさんあります。一層の充実した紙面を期待しております。

(2018年2月1日)

写真:新妻義輔さん小さな声に耳傾け市民つなぐ

元朝日新聞大阪本社編集局長
新妻義輔さん

 「ポスト・トゥルース(脱真実)」「フェイク(偽)ニュース」が、現代を象徴する言葉になっている今、「本当はどうなの?」と考えるとき、一般のマスメディアにはない「赤旗」の視点、政治的立場を排し誰からも異論の出ない正確な事実の報道は、なくてはならない存在です。

 情報公開制度を利用し公文書を入手して読み込み、公開情報も独自に分析・検証して掘り起こした報道は、市民に影響を与え社会・政治を動かしています。ささいなもの、足元にあるものへの視線と思い、小さな声にも真剣に耳を傾ける現場報告は、一人ひとりの市民の意思をつなぎ、暮らしに根差した「参加型の民主主義」を広げ深めています。

 「若者BOX」のワッペンで、切実な願い、疑問、不安、絶望の中でもがきながらも、「それでも、生きてゆく」と一歩前へ踏み出そうとしている若い世代に本気で向き合う紙面づくりに注目しています。若い知性・理性には大きな可能性があり、若者を変えるのは、社会の未来を変えることだからです。

(2018年1月26日)

写真:福山真劫さん私たちも「赤旗」も変わった

総がかり行動実行委共同代表
福山真劫(しんごう)さん

 はっきり言って、これまで「赤旗」には、私たち平和フォーラムの組織と運動などは、無視されてきたと思います。私たちの側も、「赤旗」に報道してもらおうと思っていませんでした。日本共産党の機関紙であり、共産党およびそこを支持する団体とは対抗することはあれ、連携も共闘の経験もありませんでした。

 しかし2014年12月、従来の運動経過の違いと分岐を超えて、新しい共闘組織「総がかり行動実行委員会」を結成しました。この流れの中で、私も、平和フォーラムも変化しましたが、「赤旗」も変わったと思います。一挙に身近な新聞になりました。

 現在「赤旗」は、総がかり運動・市民連合の運動は事実に基づいて、報道してくれています。また最重要課題であり、全国で取り組まれている「3000万署名」も事実を報道してくれています。全国の運動の状況がよくわかり、私の毎朝の必読新聞に「赤旗」も加わりました。

 「赤旗」の引き続く改革と権力の監視役としての報道強化をよろしくお願いします。

(2018年1月28日)

写真:益川敏英さん1面から最後まで全部読む

ノーベル物理学賞受賞者 京都大学名誉教授
益川敏英さん

 大学の研究室にほかの新聞と一緒に「赤旗」が置いてあった。もう50年以上前。それから1969年に宅配になってからも、ずっと読んでいますよ。1面トップから最後まで全部読む。

 ほかのも読むけど、「赤旗」は記事がわかりやすいね。政治のことがよくわかる。要点が鮮明です。最近は科学の記事も詳しくなって、一般紙よりいいね。

 よく読めば一般の新聞にも情報としては同じことが書いてあるから、「赤旗」が特別魅力的だとは思わないけど、それは「ファクト」のこと。憲法9条を守れといっているのは「赤旗」で、それ以外の新聞は「憲法を変えるという勢力がある」という書き方をする。立場を鮮明にしているのは「赤旗」だけだ。

 戦前は、政治的な話をすれば特高に引っ張っていかれた。そういう時代から手渡しで配られた歴史がある。それはすごいことだ。それが今は堂々と宅配で読める。それだけ社会が進んだわけね。

 問題を深く掘り下げて解明した「赤旗」らしい記事がもっと人々の、とくに若い人たちの目に触れるようになってほしいね。

(2018年1月30日)

写真:孫崎享さん真実に迫る紙面、使命大きい

元外務省国際情報局長
孫崎享(うける)さん

 「赤旗」はいま、日本共産党の機関紙という意味を超えた重要性を持っている。民主主義の基本は報道の自由だが、「国境なき記者団」の評価で日本の報道の自由度は世界で72番目だ。「忖度」の風潮が社会を覆い、おのおのの組織が法的、道徳的に許されないことをやっている。

 報道でも、真実を追求すべきメディアが、政権にどこまで歓迎されるかを基本としている。大手メディアが死に体にある中、真実に迫ろうとする紙面で、多くの人が接することができるものは「赤旗」しかない。国民全体に対し「赤旗」が担う使命はかつてなく大きい。

 「赤旗」と協力すれば、自分の発言の機会を狭めると考え、協力を避けた時期もあった。しかし、「赤旗」と共産党が、安倍政権が行う「改革」を止める取り組みの中核にある。その中で、「赤旗」と協力することが望ましいと考え、発言する機会が与えられれば、受ける方向に私自身も変わった。

 90年の歴史。戦前の大変な厳しい時期をのり越え一貫性を持つことは想像を超える。その力強さは、今日の紙面に生きていると思う。

(2018年1月25日)

写真:水野誠一さん一番ジャーナリズム的だ

元新党さきがけ参院議員・元西武百貨店社長
水野誠一さん

 私の父・故水野成夫は「財界四天王」と呼ばれ財界の中枢にいました。戦前は社会運動に身を投じ、日本共産党の幹部にもなりました。特高警察に検挙された父は、獄中転向して資本主義の世界に身を投じましたが、基本はリベラルで民主主義的な考え方は非常に強かった。

 僕も長いこと経済界に身を置いている人間ですが、「赤旗」に非常に親しみを感じたこともあって、しばしば取材に応じています。

 共産党は昔とだいぶかわってきています。野党らしい野党という存在が少なくなっているなかで、共産党の役割は大きい。共産党が誤解されている面もあるので、いまの時代にあった形になる努力をもっとしてほしい。

 僕は「赤旗」の取材力を高く評価しています。いまマスコミが政府御用達のPR紙になりかねない状況のなかで、ある意味一番ジャーナリズム的です。ジャーナリズムのあり方を絶えず問いかけていく役割をこれからも果たしてください。

(2018年2月1日)

写真:村上信夫さんことばには力があるから

ことば磨き塾主宰
村上信夫さん

 昨今、ことばがないがしろにされている。

 「国難」「排除」「忖度」…あまりにも、ことばが安易に使われてきた気がする。だが、ことばには、使い方を誤らなければ、すごい力がある。吟味してことばを使うには、考えなければならない。

 いま、考えなくなっていることが懸念される。AかBか対立した意見があるとき、どちらが勝つかだけに関心が集まってしまう。そうではなく発展的に両者のいいとこどりのCを導き出すことが大事だと思う。〇か×ではなく、△。正解か不正解かではなく「別解」。それが知恵だ。考えて絞り出したことばには、邪心がないから素直に想いを伝えることが出来るはずだ。

 不用意なことばを使わず、用意したことばを使う。「赤旗」はそういう新聞であってほしい。

(撮影・鶴崎燃)

(2018年2月1日)