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囲碁・将棋

第56期将棋新人王に服部慎一郎七段
3度目 斎藤六段下し連覇

写真:将棋の第56期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝

(写真)対局後検討する服部慎一郎七段(右)と斎藤明日斗六段。(奥右から)小木曽陽司「しんぶん赤旗」編集局長、立会人の佐藤紳哉七段=10月27日、東京・将棋会館

将棋の第56期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負の第3局が10月27日、東京都渋谷区の東京将棋会館で行われました。服部慎一郎七段(26)が先勝、斎藤明日斗六段(27)が追いついて1勝1敗で迎えた第3局。123手で服部七段が斎藤六段に勝ち、2勝1敗で優勝を決め、前期(第55期)に引き続く連覇を達成しました。第53期と合わせて、3度目の新人王に輝きました。

服部七段は、7期連続7回目、今期が最後の新人王戦出場でした。今期は2回戦からの登場で、山下数毅四段、高橋佑二郎四段、徳田拳士四段を破り準決勝へ進むと、第52期で伊藤匠叡王(現)と決勝三番勝負で対戦し準優勝した古賀悠聖六段に勝って決勝三番勝負に進出。斎藤六段との熱戦を制し、3度目の新人王の座をものにしました。

優勝3回は最多タイ。森安秀光九段、森内俊之九段、藤井猛九段に続き4人目です。藤井九段の3度目優勝の第30期(1999年)以来、26年ぶりになります。

3度目の新人王を獲得した服部七段は「3回目の決勝三番勝負なので、そんなに緊張しないのかと思っていましたが、やはり結構緊張しました。最初に優勝したとき、タイトル戦に挑戦できるようになりたいと答えましたが、いまだに挑戦できていません。タイトル戦に挑戦できるようにがんばりたいです」と語りました。

はっとり・しんいちろう 1999年8月2日生まれ。富山県出身。中田章道七段門下。2020年4月、四段昇段・プロ入り。第11期加古川青流戦優勝(21年)。第53期(22年)・55期(24年)新人王戦優勝。順位戦B級1組所属。