
東シナ海、南シナ海でエスカレートする中国の覇権主義は許せません。
しかし、軍事同盟で対抗する米国のやり方では、軍拡競争の悪循環となるだけです。巨大な軍事力をもつ米中が衝突すれば、どの国も甚大な被害をうけます。戦争は絶対に避けなければなりません。
日本共産党は、中国にも米国にも〝覇権主義は許さない〟〝国連憲章と国際法を守れ〟と迫る外交こそ必要だと考えています。
東南アジア諸国連合(ASEAN)に実例があります。
紛争の平和的解決を義務づけた東南アジア友好協力条約にもとづき、中国も包み込む形で平和秩序をつくるアプローチに努力しています。憲法9条をもつ日本がやるべきは、ASEANと協力し、東アジアサミットを活用・強化する平和外交にとりくむことです。
米中も参加する「東アジアサミット」
いまASEANが力を入れるのが「東アジアサミット」。アメリカも中国も参加する「平和と協力の枠組み」です。憲法9条をもつ日本こそ、ASEANと協力し、「東アジアサミット」を強める平和外交に力をいれるべきです。

核兵器の廃絶、
植民地支配の反省へ巨大な前進が始まった
テロも紛争もなくならない世界。しかし、諦める必要はありません。20世紀におこった〝植民地体制の崩壊〟という構造変化が、21世紀に世界を進歩させる生きた力を発揮している(共産党綱領)──私たちは、この立場で世界の本流を促進するために力をつくしています。

核兵器禁止条約人類史上はじめて核兵器を違法化
2021年1月に発効した核兵器禁止条約。核保有大国の強硬な反対を抑えての成立は、世界政治の主役交代の証しです。植民地から独立し、主権国家となった多数の国ぐにが世界政治の舵取りをするようになったのです。オーストリアの国連軍縮大使は「ある種の革命」と語ります。
「米国が主役」という古い色メガネでしか世界を見ることができず、核兵器禁止条約に背をむけ続ける自民党・公明党政権。政権交代で、条約に署名・批准する政府をつくりましょう。
核兵器禁止条約の参加国

署名国・批准国一覧
(2021年7月12日現在 署名:86か国・地域、批准:55か国・地域)
国・地域名 | 署名日 | 批准日 |
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アルジェリア民主人民共和国 | 2017年9月20日 | |
アンゴラ共和国 | 2018年9月27日 | |
アンティグア・バーブーダ | 2018年9月26日 | 2019年11月25日 |
オーストリア共和国 | 2017年9月20日 | 2018年5月8日 |
バングラデシュ人民共和国 | 2017年9月20日 | 2019年9月26日 |
ベリーズ | 2020年2月6日 | 2020年5月19日 |
ベナン共和国 | 2018年9月26日 | 2020年12月11日 |
ボリビア多民族国 | 2018年4月16日 | 2019年8月6日 |
ボツワナ共和国 | 2019年9月26日 | 2020年7月16日 |
ブラジル連邦共和国 | 2017年9月20日 | |
ブルネイ・ダルサラーム国 | 2018年9月26日 | |
カーボベルデ共和国 | 2017年9月20日 | |
カンボジア王国 | 2019年1月9日 | 2021年1月22日 |
中央アフリカ共和国 | 2017年9月20日 | |
チリ共和国 | 2017年9月20日 | |
コロンビア共和国 | 2018年8月3日 | |
コモロ連合 | 2017年9月20日 | 2021年2月19日 |
コンゴ共和国 | 2017年9月20日 | |
クック諸島(加入) | 2018年9月4日 | |
コスタリカ共和国 | 2017年9月20日 | 2018年7月5日 |
コートジボワール共和国 | 2017年9月20日 | |
キューバ共和国 | 2017年9月20日 | 2018年1月30日 |
コンゴ民主共和国 | 2017年9月20日 | |
ドミニカ国 | 2019年9月26日 | 2019年10月18日 |
ドミニカ共和国 | 2018年6月7日 | |
エクアドル共和国 | 2017年9月20日 | 2019年9月25日 |
エルサルバドル共和国 | 2017年9月20日 | 2019年1月30日 |
フィジー共和国 | 2017年9月20日 | 2020年7月7日 |
ガンビア共和国 | 2017年9月20日 | 2018年9月26日 |
ガーナ共和国 | 2017年9月20日 | |
グレナダ | 2019年9月26日 | |
グアテマラ共和国 | 2017年9月20日 | |
ギニアビサウ共和国 | 2018年9月26日 | |
ガイアナ共和国 | 2017年9月20日 | 2017年9月20日 |
バチカン | 2017年9月20日 | 2017年9月20日 |
ギニアビサウ共和国 | 2017年9月20日 | |
ホンジュラス共和国 | 2017年9月20日 | 2020年10月24日 |
インドネシア共和国 | 2017年9月20日 | |
アイルランド | 2017年9月20日 | 2020年8月6日 |
ジャマイカ | 2017年12月8日 | 2020年10月23日 |
カザフスタン共和国 | 2018年3月2日 | 2019年8月29日 |
キリバス共和国 | 2017年9月20日 | 2019年9月26日 |
ラオス人民民主共和国 | 2017年9月21日 | 2019年9月26日 |
レソト王国 | 2019年9月26日 | 2020年6月6日 |
リビア | 2017年9月20日 | |
リヒテンシュタイン公国 | 2017年9月20日 | |
マダガスカル共和国 | 2017年9月20日 | |
マラウイ共和国 | 2017年9月20日 | |
マレーシア | 2017年9月20日 | 2020年9月30日 |
モルディブ共和国 | 2019年9月26日 | 2019年9月26日 |
マルタ共和国 | 2020年8月25日 | 2020年9月21日 |
メキシコ合衆国 | 2017年9月20日 | 2018年1月16日 |
モザンビーク共和国 | 2020年8月18日 | |
ミャンマー連邦共和国 | 2018年9月26日 | |
ナミビア共和国 | 2017年12月8日 | 2020年3月20日 |
ナウル共和国 | 2019年11月22日 | 2020年10月23日 |
ネパール連邦民主共和国 | 2017年9月20日 | |
ニュージーランド | 2017年9月20日 | 2018年7月31日 |
ニカラグア共和国 | 2017年9月22日 | 2018年7月19日 |
ニジェール共和国 | 2020年12月9日 | |
ナイジェリア連邦共和国 | 2017年9月20日 | 2020年8月6日 |
パラオ共和国 | 2017年9月20日 | 2018年5月3日 |
パナマ共和国 | 2017年9月20日 | 2019年4月11日 |
パラグアイ共和国 | 2017年9月20日 | 2020年1月23日 |
ペルー共和国 | 2017年9月20日 | |
フィリピン共和国 | 2017年9月20日 | 2021年2月18日 |
セントクリストファー・ネイビス | 2019年9月26日 | 2020年8月9日 |
セントルシア | 2018年9月27日 | 2019年1月23日 |
セントビンセント及びグレナディーン諸島 | 2017年12月8日 | 2019年7月31日 |
サモア独立国 | 2017年9月20日 | 2018年9月26日 |
サンマリノ共和国 | 2017年9月20日 | 2018年9月26日 |
サントメ・プリンシペ民主共和国 | 2017年9月20日 | |
セーシェル共和国 | 2018年9月26日 | 2021年7月9日 |
南アフリカ共和国 | 2017年9月20日 | 2019年2月25日 |
パレスチナ | 2017年9月20日 | 2018年3月22日 |
スーダン共和国 | 2020年7月22日 | |
タイ王国 | 2017年9月20日 | 2017年9月20日 |
東ティモール民主共和国 | 2018年9月26日 | |
トーゴ共和国 | 2017年9月20日 | |
トリニダード・トバゴ共和国 | 2019年9月26日 | 2019年9月26日 |
ツバル | 2017年9月20日 | 2020年10月12日 |
タンザニア連合共和国 | 2019年9月26日 | |
ウルグアイ東方共和国 | 2017年9月20日 | 2018年7月25日 |
バヌアツ共和国 | 2017年9月20日 | 2018年9月26日 |
ベネズエラ・ボリバル共和国 | 2017年9月20日 | 2018年3月27日 |
ベトナム社会主義共和国 | 2017年9月22日 | 2018年5月17日 |
ザンビア共和国 | 2019年9月26日 | |
ジンバブエ共和国 | 2020年12月4日 |
出典:http://disarmament.un.org/treaties/t/tpnw

植民地主義かつての宗主国が過去の過ちを反省
いかなる時代のものであっても奴隷制度と植民地支配は許されない──いま世界では、過去の過ちを反省し、謝罪する動きが広がっています。いまだに首相が植民地支配を美化し、日本軍「慰安婦」を頑なに認めようとしない日本は、世界から取り残されています。
歴史的な不正義とむきあい、それを認めてこそ、未来にむけて友好関係がつくれる──戦前から99年、命がけで侵略戦争と植民地支配に反対をつらぬいた党として、そのために力をつくします。
ドイツ

植民地としていたナミビアでの大量虐殺を公式に謝罪、11億ユーロの拠出を表明した。
「過去に終止符を打つことはできない。しかし、罪を認め、そして許しを請うことは、ともに未来を切りひらいていくための重要な一歩である」(マース外相)
メキシコ

大統領が、19世紀、マヤ族「絶滅」を目的とした残虐行為を謝罪した。植民地支配の3世紀と、独立したメキシコの2世紀の間に、スペインとメキシコの個人と政府が犯した残虐な虐待について、マヤの人びとに心から謝罪する。
オランダ

アムステルダム市長が、奴隷貿易に対して謝罪することを発表した。オランダ商人によりアフリカから連れ去られ、名前、歴史、アイデンティティーを奪われた。…17世紀世界でもっとも裕福だったオランダは、奴隷の貿易と搾取で富を築いた。
国連

「今日の構造的な人種差別や人種的暴力の背景には、奴隷制、奴隷化されたアフリカ人の大西洋貿易、植民地主義に従事したり、…この遺産から利益を得続けている人びとの責任が公式に認められていないことがある。…過去に対処するための措置は、私たちの未来を変えるだろう」
7月12日の国連人権理事会でのバチェレ人権高等弁務官の発言。
〝アメリカの窓〟からしか世界を見られない旧い政治はもう通用しません。
核兵器をなくし、過去の歴史を反省し、未来をひらく
〝世界の本流〟とともに
歩みましょう。