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会議・報告

中央委員会幹部会決議

党大会成功へ、8・9月を党勢拡大の「飛躍期間」に

2026年8月3日 中央委員会幹部会

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熊本地震――災害関連死を防ぎ、復旧・復興のための政治の責任を果たせ

7月28日、熊本県で最大震度7の地震が発生した。犠牲となった方々に深い哀悼の意を表し、被災された方々に心からのお見舞いを申し上げる。

避難所の劣悪な環境、飲料水も食事も足りないなど、被災地からは深刻な実態が報告されている。大規模な災害が繰り返されてきたにも関わらず、真剣な備えを怠った政治の責任が問われている。党国会議員団と熊本県委員会は、猛暑が続くもと、災害関連死を防止するためのあらゆる手立てをとるよう、緊急に政府と県への要請を行った。命を守るために最大の努力を払うことを強く求めるとともに、被災者の生活と生業の再建を軸にした復旧・復興のために力をつくすことを強く要請し、党としても被災者の苦しみに心をよせて奮闘する。被災者支援のための救援募金へのご協力を訴える。

1、「集中期間」の到達点と党大会成功をめざす活動について

「集中期間」――止まっていた党員拡大を〝動かし〟、飛躍に向けた条件を〝耕した〟

第30回党大会の成功と国政選挙・統一地方選挙勝利に向けて、全党は、6~7月、「党創立104周年記念 党員拡大・『手紙』と『返事』集中期間」として、①党員の拡大で必ず現勢での前進に転じる(2万人に働きかけ、2000人の新規入党者を迎える)、②すべての支部・グループが「手紙」を討議し、「返事」を寄せる――という「二つの課題」を重点課題として取り組んだ。

党員の拡大では、入党働きかけが1万3827人(目標比69・1%)、新規入党者は995人(同49・8%)である。「手紙」を討議した支部は8割超、「返事」を出した支部は4割超である。入党申し込みで1県12地区、入党働きかけで2県・22地区が目標を達成した。しかし、党員の現勢で前進に転じるには至っていない。「しんぶん赤旗」読者でも6月、7月ともに前進に至っていない。

「集中期間」をつうじて、総選挙後、ほぼ止まった状態が続いていた党員拡大の運動を〝動かし〟、6月よりも7月、7月前半よりも後半へと、入党の働きかけが広がり、入党働きかけで目標の7割に達し、飛躍に向けた条件を〝耕した〟ことは、重要な前進の一歩である。新たに党の一員となったみなさんに心からの歓迎のあいさつを送るとともに、全党の奮闘に敬意を表する。つくりだした前進の一歩をみんなの確信にするとともに、教訓を引き出し、本格的な飛躍に転ずるために互いに力をつくそう。

第30回党大会の歴史的意義と、党大会成功に向けた党活動について

第30回党大会は、世界と日本が大きな歴史的岐路にあるもとで、日本共産党が果たすべき政治的任務を明らかにし、それをやりとげる質量ともに強い党をいかにしてつくるかの組織的方針をさししめす、歴史的意義をもつ大会となる。

第29回党大会以降の2年半、私たちは、3回の国政選挙での後退という試練に直面し、そこから冷静に教訓を引き出して、困難をのりこえる方針を開拓しながら前途を開いてきた。そのなかで、「2つのチャレンジ」――要求対話・アンケート、『Q&A いま資本論がおもしろい』(「赤本」)、『Q&A 共産主義と自由』(「青本」)の学習・対話運動――という、わが党の歴史でもかつてない挑戦をはじめた。

これらの努力を実らせて、党大会までに、第29回党大会現勢――25万人の党員、85万人の「しんぶん赤旗」読者を回復・突破するという目標をやりぬき、この大会期を「党づくりの後退から前進への歴史的転換を果たす大会期」(第29回党大会決議)とすることは、全党がありとあらゆる知恵と力を結集してやりぬくべき、直面する最大の大仕事である。この大仕事をやりぬくならば、大会の直後にたたかわれる統一地方選挙の勝利、引き続く国政選挙勝利の大きな土台が築かれるとともに、日本の政治の民主的変革の展望、わが党の未来に向けた発展の展望が大きく開かれる。

9月上旬、第9回中央委員会総会を開催し、第30回党大会を正式に招集し、議題を明らかにする。10月上旬、第10回中央委員会総会を開催し、大会議案の提案を行い、全党討論を開始する。

9月末までの「中間目標」の提案――党大会成功の大展望を開こう

3月の第8回中央委員会総会では、9月末までに達成すべき「中間目標」として、党大会までの党勢拡大の目標の「半分以上」をやりぬき、党大会に向けてさらに運動を発展させることを呼びかけた。

幹部会は、来年1月の党大会までの5ヶ月間で、第29回党大会現勢の回復・突破という目標をやりとげるために、9月末までの「中間目標」をどうするかについて、「集中期間」の運動の到達点を踏まえて、真剣な検討を行った。

党大会までの目標の「半分以上」をやり抜くためには、党員では約1万2千人の拡大、「しんぶん赤旗」読者では日刊紙約8000人、日曜版約4万2千人の前進が必要となる。これを9月末までに達成するのは率直に言って現実的ではなく、「中間目標」をそのままにしていては、事実上、「目標のない活動」になりかねないと判断した。

そこで「必ず達成する目標」として、9月末までの「中間目標」を、党大会までの目標の「4分の1以上」とする。具体的には、9月末までに、①世代的継承を軸に党員で6000人の拡大、②読者拡大では日刊紙3900人、日曜版2万1千人の前進、③すべての支部から「手紙」への「返事」をよせていただく――三つの重点課題を必ずやり抜くことを、「中間目標」としたい。この「中間目標」の修正については、次の第9回中央委員会総会の承認を得るようにしたい。

8月から9月を、「第30回党大会成功 『中間目標』実現をめざす党勢拡大の飛躍期間」とし、全党の力を結集してやりぬくことをよびかける。

ここで強調したいのは、そのように「中間目標」を修正したとしても、やり抜くことは容易なことではないということである。同時に、全党の努力によって、6、7月に重要な前進の一歩をつくりだしており、この流れを発展・飛躍させることができれば、やれない目標ではないということである。

7月の党員拡大の取り組みは、入党の働きかけで約8000人、新規入党者で600人だった。「4分の1以上」の中間目標を9月末までにやり抜くためには、8月の党員拡大運動の規模を7月の3倍程度に発展させ、さらに9月の党員拡大運動の規模を8月の2・5倍程度に発展させることが必要となる。

これは容易なことではないが、9月末までに党員拡大運動の規模をそこまで引き上げることができれば、続く10月、11月、12月の3カ月間で、党大会までの目標の残る「4分の3以上」をやりぬき、この大会期を党勢の後退から前進への歴史的転換を達成した大会期とするための大展望が開かれてくる。

情勢の展開も、私たちを後押ししている。高市首相の「戦争する国」づくりへの暴走に対して、波状的にデモ行動が発展し、新しい市民的・国民的運動がわきおこっている。憲法を無視し、議会制民主主義を無視し、国民の声を無視した、高市首相の政治姿勢に、「こんなめちゃくちゃな政治は許せない」との声が噴き出している。この政権と正面から対峙し、日本の政治の希望ある打開の道筋を明らかにしている日本共産党への新たな注目と期待が広がっている。

幹部会として、全党のみなさんに心から訴える。ここはひとつ、腹をくくって挑戦しようではないか。全党のありとあらゆる知恵と力を一つに結集して、9月末までの「中間目標」をやりぬき、党大会にむけてさらに運動を発展させ、来るべき党大会を、党勢の歴史的高揚のなかで大成功に導こうではないか。

2、どうやって飛躍をつくるか

それでは、どうやって運動の飛躍をつくるか。全党が、「集中期間」の教訓を踏まえて、次の5つの方向をにぎって、党員拡大を根幹にすえた党勢拡大運動の飛躍をつくりだすことを訴える。

全地区、全支部の運動をめざす

第一に、全地区、全支部の運動に発展させることである。「集中期間」は重要な前進の一歩をつくったが、すべての地区委員会がもてる力を発揮できているとはいえず、支部の段階でみれば党員拡大に足を踏み出した支部は一部である。これを前向きに打開することに、運動を飛躍させる最大のカギがあり、大きな「伸びしろ」がある。

「集中期間」では、「党員拡大を正面から議論することによって、今日の情勢のもとでの党の役割、有権者からの党への期待が生き生きとつかまれ、党機関も支部も元気になる」(6月4日、幹部会決議)との提起をうけとめて、「正面からの議論」をしたところで力が発揮されている。

岡山県・美作東備地区委員会では、5月の市議選で議席を維持したものの厳しいたたかいとなったことの根本に党員拡大の遅れがあること、3~5月は入党ゼロが続いていたことをふまえて、世代的継承を中軸とした党員拡大の重要性を正面から議論した。それをつうじて「集中期間」で6人の新規入党者を迎えている。

他方で、7月の入党働きかけ数が1ケタ台にとどまっている地区委員会が全体の4分の1となっている。そうした地区のなかには、党員拡大の「正面からの議論」が弱い地区が少なくない。中央委員会と都道府県委員会の親身な援助が大切である。

すべての都道府県、地区委員会が、党大会の歴史的意義、9月末までの「中間目標」をやり抜くことの意義、条件と可能性、そのための具体的方針を、正面から議論し、率直な意見を出し合い、決意を固め、実践に踏み出すことを強く訴える。

飛躍をつくる最大のカギは、この運動をすべての支部が参加する運動に発展させることにある。党大会までの目標は、平均すれば1支部あたり、党員1人、日刊紙読者1人、日曜版読者5人の前進で達成できる。「集中期間」では、1カ月間で入党の働きかけにふみ出した支部が、数%から約2割にまで広がった。これが3割、5割、7割と広がっていけば目標達成への道が開かれる。全支部運動をめざしつつ、8月、9月の活動で、6割以上の支部が入党の働きかけにふみ出す状況をつくりだそう。

記念講演とダイジェスト版を徹底的に活用し、「集い」を無数に開こう

第二に、田村智子委員長の党創立104周年記念講演とそのダイジェスト版、「赤リーフ2」を徹底的に活用し、「集い」やミーティング、ミニ「集い」をすべての地区・支部で無数に開いて、一人ひとりに入党を正面からよびかけることである。

ある地域支部は、「なかなか対象者が思い浮かばない」と苦労していたが、地区委員会からのアドバイスもあり、7月19日に支部が開催する「記念講演」の視聴会を党員だけでおこなうのでなく、「まずは身近な読者に声をかけて誘ってみよう」と議論し、「配達だけで集金は振り込みという読者には手紙を書いて届けよう」となった。今春、他市から転居してきた日曜版読者の20代の女性に「手紙」を届けたところ、「参加します」と返事が寄せられ、支部のみんなと一緒に視聴した女性に、感想を聞くと「生き方の訴えが胸にささりました。私も党に入りたい」と決意が語られた。「4つの大切」をていねいに説明し、党活動について理解してもらい、党に迎えいれた。

歴史的岐路の情勢でどう生きるのかを問い、入党を正面からよびかける記念講演は、強く大きな党をつくる確かな力をもっている。読者、後援会員、支持者など党外の方々と一緒に視聴することは、どの支部でもできる。すべての支部が、記念講演とそのダイジェスト版を活用した「集い」、相手の都合に合わせておこなうミニ「集い」(入党懇談会)を開き、「ぜひ入党してほしい」「一緒にやろう」とよびかけよう。「赤リーフ2」の活用もさらに広げよう。

県・地区委員会は、さまざまなテーマでの「集い」、労働者の分野別「集い」、若い世代のミーティングを開き、支部が党員拡大にとりくむ背中を押そう。

入党を働きかけてきた条件を生かし、50代以下の「つながり名簿」を充実・活用しよう

第三は、「集中期間」で約1万4千人に入党を働きかけてきた条件を生かすとともに、50代以下の「つながり名簿」を充実させ、世代的継承の党づくりに意識的にとりくむことである。

働きかけた1万4千人の方々は、たとえ入党に至らなくても、その多くが、いまの政治を危惧し、党に期待を寄せている方々である。そのなかには若い世代が多数含まれている。「しんぶん赤旗」電子版読者とつながる努力で、若い世代を党に迎え入れる経験も各地で生まれている。「入党の働きかけに失敗はない」「一回一回の働きかけに大切な意味がある」との立場で、繰り返し働きかけよう。1万4千人の方々にもれなく記念講演とダイジェスト版を見てもらおう。

すべての地区委員会と支部が、50代以下の「つながり名簿」を持ち、充実させ、〝どうやって関係を発展させるか〟などをみんなで相談しながら、系統的に入党を働きかけていくことに挑戦しよう。

新潟・魚沼地区委員会では、1月に世代的継承委員会をつくり、そのメンバーである地区常任委員が、ある地域支部の毎週の支部会議に援助に入り、「つながり名簿」づくりを進めてきた。この支部では9人の「つながり名簿」をつくり、福島から避難してきた50代のご夫婦を党に迎えたいと、5月に「集い」を開き、ご夫婦のうちお一人が入党した。「つながり名簿」は地区全体でまだ68人分だが、真ん中世代の対象者と結びつきを深め、方針通りにとりくめば世代的継承の結果は生まれるとの確信を深めている。

1万4千人に働きかけた条件を生かし、すべての地区委員会と支部が50代以下の「つながり名簿」をつくり、充実させ、世代的継承を中軸とする党員拡大を前進させよう。

「2つのチャレンジ」で新しいつながりを広げ、党員と読者拡大を進めよう

第四は、すでにあるすべてのつながりに働きかけつつ、「2つのチャレンジ」(要求対話・要求アンケート、「赤本」「青本」の学習)で新しいつながりを広げ、運動の飛躍をはかることである。このとりくみのなかで「しんぶん赤旗」読者拡大の独自追求を強めることである。統一地方選挙勝利を展望しても、選挙勝利と党づくりを一体的にすすめるカナメとなる要求対話・要求アンケートを、戦略的大方針として推進することが重要である。

ある地域支部では、後援会のニュース読者への訪問を、全戸訪問へと発展させ、要求対話を昨年の10月から続けている。6カ月間で、訪問727件、対話402人、支持が29人、「もうすぐ支持してくれそう」が35人、「よい感じの人」が78人だった。訪問活動の中で、新たな支持者に出会えることもうれしい発見だった。こうしたとりくみと結びつけて、党員2人、日刊紙読者5人、日曜版読者4人を増やした。次のような感想を語ってくれた。「全戸訪問の中で分かったことは、約2割の方が共産党に対して好意的であるということです。この数字は大きな励ましとなっています」。

東京都委員会は、7月に16人の青年・学生党員を迎えた。教訓として、①青年の劇的な変化に確信をもち、新しいつながりを思い切って広げようと、宣伝、ストリート対話などに打って出てきたこと、②つながった青年と綱領や「赤本」学習にとりくみ、「赤リーフ」で生き方を語る努力をはらってきたこと、③党をあげて後継者対策に系統的にとりくんでいることをあげている。担当者は、「宣伝でつながり、その場で入党したケースはない。つながった青年に個別に働きかけ、3回、5回と綱領と「赤本」学習を重ねるなかで党に迎えている。入党者の多くが、『赤本』学習をつうじて、『こんな資本主義社会は長続きするわけない』などといって、党に入ってきている」と語っている。

関西の自治体職場支部では、「赤本」「青本」の学習に参加していた40代の労働組合役員が入党した。労組活動をとおして「学習が大事だ。もっと学びたい」と発言していたのを受けて、支部の「赤本」学習会に誘った。「自由な時間というのは新鮮な発想だ」など感想を話し合い、学習を続ける中で「戦争はだめとの思いで、ずっと共産党に投票してきた。子どもが生まれてから、その思いは大きくなっている」「いつかは入党しないといけないと思っていた」と入党を決意している。

要求対話・アンケートと「赤本」学習会が、新しい結びつきを広げ、党に迎え入れる大きな力となっていることは、各地のとりくみで示されている。「2つのチャレンジ」を、世代的継承を軸とした全党の党員拡大の運動として発展させよう。

「手紙」と「返事」の取り組みを、全支部運動に発展させる原動力に

第五は、「手紙」と「返事」の取り組みを、全支部運動に発展させる原動力にしていくことである。

「返事」を書くことを通じて、支部の願い、夢と希望を込めた「生きた目標」をよく議論して決め、その目標を支部も党機関も大事にして力をあわせるなら、党づくりを「支部が主役」の運動にできる。

「返事」の議論が、支部の存在意義を確かめ合い、支部が新たな努力をはじめる契機になっている。入党や購読にまで至っていない支部でも、「要求対話・要求アンケート」と「赤本」「青本」学習の「2つのチャレンジ」に踏み出し、党づくりの足がかりがつくられている。

すべての支部が「返事」を出し、決めた目標と計画、新たな努力をとことん大事にして、党づくりをすすめよう。

党機関は、「返事」をよく読み、「返事」をふまえて支部への相談・援助を強めよう。そのことをつうじて、党勢拡大が一部の支部の運動から多数の支部の運動へと前進した党組織が生まれている。「県・地区のニュースで支部の『返事』の紹介コーナーをつくっている」「各支部が『返事』を出す過程までメモにして党機関で共有している」など、これまでにない党機関の自己改革の努力がはじまっている。

中央委員会幹部会は、8中総の「手紙」に対する「返事」についての中間報告を確認した。この中間報告も生かしていただき、まだ返事を出すにいたっていない支部のみなさんに、今からでも返事を出し、遅くとも9月末までに返事を出していただき、党大会めざす運動をともに成功させることを心からよびかける。「手紙」と「返事」のとりくみで、「双方向・循環型」の党活動を発展させ、すべての支部、党機関が知恵と力をあわせて党づくりの目標をやりとげ、党大会を成功させよう。

目標達成へ、特別の臨戦態勢を

「飛躍期間」の目標達成へ、選挙本番の時のように、連日、必要な結集を行い、状況をつかみ、いい経験は党組織全体で共有し、問題点にはただちに打開の手だてをとる特別の臨戦態勢を確立しよう。統一地方選挙の勝利に向け、一刻も早く候補者を決定しよう。「中間目標」をやりぬこう。

3、記念講演を軸として、情勢を攻勢的・躍動的につかもう

党大会にむけた党勢拡大運動の飛躍をつくりだすうえでも、情勢と日本共産党の値打ちを生き生きとつかみ、元気がみなぎる状況にしていく学習と政治討議に、思い切って力をそそぐことが重要である。

記念講演を軸として、情勢を攻勢的・躍動的につかむことを訴える。

記念講演の〝四つの特徴と魅力〟を、党勢拡大運動に全面的に生かそう

記念講演は、「世界も日本も歴史の岐路にあることを実感する」「いまほど日本共産党が必要な時はない」「どう生きるのかという問いかけが胸に響いた」など、党内外で熱く受け止められている。ここには〝四つの特徴と魅力〟がある。

第一は、「国連憲章をめぐる岐路」「日本国憲法をめぐる岐路」「大企業中心が行き詰まるもと、無謀で危険な道を許していいのか」「資本主義のシステムをこのまま続けていいのか」という四つの岐路が、いずれも戦後の世界と日本の歩みという歴史的視野、さらには人類史的視野から語られていることである。

第二に、それぞれの歴史的岐路に関して、危険性の告発を厳しく行うとともに、「希望はここにある」ことを語っていることである。記念講演を聞いて、「複雑で厳しいなかにも、希望をつかむことができた」という感想がたいへんに多いのは嬉しいことである。

第三に、四つの歴史的岐路のすべてで、日本共産党のかけがえのない値打ち――国内政治、国際政治における先駆的役割、綱領路線にもとづく理論的探求の先駆的到達点を、「東アジア平和提言」「Q&A戦争と平和」「北米報告」、そして「赤本」「青本」「緑本」などの核心的な内容を盛り込み、生きた形で語っていることである。

第四に、四つの歴史的岐路のそれぞれで生き方を問いかけていることである。科学的社会主義を学ぶことは、「人生にとっての羅針盤を得る」ことであり、「一人ひとりの人生を生きる甲斐のある豊かなものにすることは疑いない」という呼びかけもされている。

記念講演の〝四つの特徴と魅力〟を、党大会成功に向けた党勢拡大運動に全面的に生かしていこう。

記念講演は、2週間の情勢の展開のなかでも、生命力を発揮している

記念講演は、その後の2週間の情勢の展開のなかでも、生命力を発揮している。

記念講演は、「国連憲章をめぐる岐路」のなかで米国の孤立が深まっていることを示し、日米同盟絶対の「思考停止」でいいのかと問いかけた。そのことの重要性は、沖縄の米軍基地問題の新たな展開のなかでも明瞭となっている。日本政府は、この30年間、辺野古新基地が、普天間基地問題の「唯一の解決策」だと言い続けてきたが、志位和夫議長は、7月26日の党演説会で、それが大ウソだったことを徹底的に明らかにした。それは「普天間基地の閉鎖・撤去、県内移設の断念」を明記した2013年の沖縄「建白書」に立ち戻って県民が団結することこそ、基地のない平和な沖縄への大道であることを示し、情勢の大きな前向きの変動がつくりだされつつある。これまでの立場の違いを超え、オール沖縄を大きく発展させ、沖縄県知事選挙で、玉城デニー知事の3選、沖縄統一選挙での日本共産党の全員当選を勝ちとろう。

記念講演は、「憲法をめぐる岐路」のなかで、「日本共産党は、党をつくって104年になりますが、この104年間には、戦争と平和かが問われた歴史の分かれ道が、何度もありました。そして、104年間にわたって、どんな場合でも、どんな困難があっても、戦争を止め、平和をつくるために行動してきた党が、日本共産党です。いまほど、この党が日本に必要な時はない」と訴えている。この特別国会でも、武器輸出の全面解禁、異次元の大軍拡を進める予算、国旗損壊処罰法など、戦争につながるあらゆる逆流に、毅然として対決を貫いたのが日本共産党である。いま進められている「戦争する国づくり」に対し、その一つ一つに断固として立ち向かう党が力をつけることこそが、かつてのような悲惨な過ちに日本が落ち込まないための最大の保証であることを強調したい。

記念講演は、長年にわたって続けられてきた大企業中心の政治がゆきづまるもと、高市政権が、前代未聞の大企業へのバラマキと経済の軍事化という「無謀で危険な道」に踏み出そうとしていることを、厳しく批判した。高市政権の行き詰まりは、消費税をめぐっても、深刻な形で噴き出している。「2年に限り食料品1%」という案が、2年後の大増税を進めるというおよそ「減税」とは呼べないものであり、財源論をまったく示せない無責任な愚策であることに、強い批判がわきおこっている。また最低賃金引き上げの目標を先送りし、賃上げの流れに急ブレーキをかけている。わが党が掲げる「タックス・ザ・リッチ」=大金持ちへの課税で消費税の恒久減税、「富の一極集中」をただして、大幅賃上げと一体に労働時間短縮をという政策こそ、国民の要求に応える道である。

記念講演は、「自由に処分できる時間」を軸とした未来社会論の探求は、「私たちがめざす未来社会の豊かさを、今日、多くの人々が日常の生活のなかで体験しているさまざまな苦しみを解決することと一体につかむ力を発揮している」と述べた。さらに、「自由な時間」の重要性をとらえることは、「ジェンダー平等社会への展望、気候危機打開の道、さらにAIの急速な発展をどうとらえ、どう対応するかなど、現代の熱い課題をどうやって解決していくのかについての手がかりとなる」と強調した。

7月14日、志位議長と、パリ政治学院のルイス・アワズ・ペレイラ教授との会談が行われた(「しんぶん赤旗」7月25日付で要旨を紹介)。国際決済銀行(BIS)の副総支配人など国際的要職を歴任し、政策立案と研究に携わってきた、マクロ経済の専門家であるペレイラ氏から、わが党が探究している「自由な時間」論について、「幅広いコンセンサスを生みうる、非常にスペースの広いテーマを開拓された」との評価が寄せられたことは重要である。会談では、労働時間の短縮と「自由な時間」の拡大は、気候危機、ジェンダー平等、教育、技術革新とAI(人工知能)など、現代社会の問題を理解し解決するカギとなることも話し合われた。全党がいま「赤本」や「青本」で学習している中身が、世界と共鳴することはとても嬉しいことである。

わが党の政治的・理論的到達点は、日本でも世界でも誇るべきものである。この党が、きたるべき第30回党大会を、組織的にも後退から前進に転じて迎えることは、日本社会の変革にとっても、人類社会が直面する課題の打開にとっても、きわめて大きな意義をもつ。明るい活力を全党にみなぎらせて、第30回党大会成功へ、全党が燃えに燃えてたちあがろう。