米海兵隊は10日、2026年版「海兵航空計画」を公表しました。近年、墜落・乗組員死亡など重大事故が相次いだ垂直離着陸機MV22オスプレイに関し、27年12月までに無制限の運用を再開するとの見通しを示しました。(関連記事)
現在、米海兵隊はMV22に関し、「近傍の飛行場から30分以内で着陸できる距離の飛行」などの制限を設けています。MV22は普天間基地(沖縄県宜野湾市)に20機配備されており、全国を飛び回っています。
一方、重大事故の原因となった、エンジンの動力を伝えるプロップローター・ギアボックス(PRGB)の交換について、今年1月に開始し、完了は33年までかかるとしています。
さらに、エンジンとプロペラをつなぐクラッチが再結合する際、すべって機体が不安定になるハードクラッチ・エンゲージメント(HCE)についても、クラッチを内蔵する「インプット・クイール・アセンブリー(IQA)」の更新は、全面運用が再開された28年以降に開始されるとしています。
破滅的な事故が発生するリスクを抱えながら、安全軽視・運用再開ありきの姿勢が如実に表れています。
また、海兵航空計画は、普天間基地の滑走路の補修を27米会計年度(26年10月~27年9月)に行うと明記しました。補修工事中は、近隣の米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)の運用が増えることが予想されます。

