(写真)道路陥没現場の復旧作業=10日、青森県東北町
8日深夜に青森県東方沖で発生した地震で、青森県内では断水による生活への影響が続いています。青森県七戸(しちのへ)町では、8日の揺れの直後から水管橋2カ所の損傷により町内四つの地区で合わせて459世帯で断水が発生し、その後、応急復旧しました。ただ、曙(あけぼの)地区、石沢地区、船場向地区、一本木地区の4地区で新たに断水。町によると四つの地区合わせて147世帯に影響が出ています。11日は午前6時から午後7時30分まで給水車2台体制で、給水所を設置し地域住民が利用しました。
10日、七戸町に住む女性(80)に話を聞きました。女性は、8日の地震直後、自宅のトイレの水が止まったことに気づきました。断水とは知らずに明け方まで家族と便器やボイラーからの水漏れの対応に追われました。
揺れで仏壇の位牌(いはい)や花瓶が倒れ、正面玄関のガラス戸が割れたと言います。女性は「近隣の人たちと連絡を取り合い、水が全く出ないと困っている人もいました。水が使えなくなることほど怖いものはありません」と振り返りました。
日本共産党の市川俊光・東北町議は10日、同町乙供(おっとも)の国道394号で発生した道路の陥没現場を調査。片側通行で自動車の往来が規制されるなか、復旧工事が進められていました。
市川町議は、「目の前にはスーパーがあり買い物で日常的に利用する場所です。町民の生活の要になる道路であり十分な安全対策が必要です」と語っています。(関連記事)

