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2025年12月12日

青森地震 八戸市

鉄塔損傷住民避難
NTT東、48世帯に呼びかけ
共産党県議ら調査

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(写真)近所に住む党員の男性(左)に案内を受ける田端県議=11日、青森県八戸市

 NTT東日本は11日、同社青森八戸ビルの屋上に設置している通信用鉄塔(高さ約70メートル)の支柱やボルトに損傷が確認されたとして、周辺48世帯に避難を呼びかけました。日本共産党の田端深雪県議や苫米地あつ子市議が市内を駆け、住民らから状況を聞きました。

 同社によると、損傷は鉄塔を支える北側の支柱1本と鉄骨を固定するボルトの複数箇所で確認。現時点で直ちに倒壊する恐れはないものの、避難呼びかけは後発地震の発生の可能性を考慮したものだとしています。同社は近隣の宿泊施設を確保するとしており、1カ月程度の避難を見込んでいます。

 田端県議と苫米地市議は11日に臨時の避難所となった公民館を訪れ、同社ビルのすぐ北に住む女性(50)に話を聞きました。

 母(75)とともに避難したこの女性は朝、インターネットの防災情報と市役所への確認で初めて避難指示を知りました。「近所の人の話によれば午前2時にNTTの人が来たらしく、うちは就寝中で気付きませんでした。足を骨折しており膝にプレートを入れているので、地べたに寝たり、座ったりするのが困難です。ホテルの方に移動させてほしい」と話しました。

 避難の対象ではないものの、同社ビル近くで商店を営む女性(72)は「朝、買い物に来たお客さんに言われるまで全然知りませんでした。怖いことになった」と話しながら鉄塔を見つめました。