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2025年12月10日

衆院議員定数削減反対の一点で共同を

共産党が緊急アピール
小池書記局長会見

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(写真)記者会見する小池晃書記局長=9日、国会内

 日本共産党の小池晃書記局長は9日、国会内で記者会見し、アピール「議会制民主主義破壊の暴挙 衆院議員定数削減をやめさせるため力を合わせましょう」を発表し、議員定数削減阻止にむけ、広範な世論を結集し、国会内外で共同することを訴えました。(アピール全文)

 自民党と日本維新の会が提出した衆議院議員定数削減法案は、議員数の1割削減を目標とし、1年以内に結論が得られない場合、「小選挙区25、比例代表20」削減の法律改定を施行させるものです。小池氏は、理由や根拠を全く示すことなく自民・維新の「政権合意」を国会と国民に押しつけようとするものだと批判。「議員定数を含め国会や選挙のあり方は、民主主義の根幹をなすもので、この議員定数『自動削減』法案は、議会制民主主義を否定する暴挙だ」と断じました。

 小池氏は、アピールをもとに議員定数削減法案の問題点を指摘。▽裏金問題の全容解明と企業・団体献金禁止を棚上げし論点をすり替えている▽議員定数削減は民意を切り捨て、国会の政府監視を弱める▽日本の国会議員は国際的にみても少なく、現行の衆院465議席は普通選挙100年の歴史で最少だ▽衆院選挙制度調査会が「削減する積極的理由や理論的根拠は見出(みいだ)しがたい」と答申(2016)している▽民意が届く国会へ、選挙制度の抜本改革こそ必要だ▽定数削減の先にあるのは、強権政治、国民への悪政と痛みの押しつけであり、高市早苗首相が言う「身を切る改革」はそのための常套句(じょうとうく)だ―と説明しました。

 国会議員定数を含む選挙制度は「国民的な議論が不可欠だ」と主張し、「議員定数削減反対の一点での共同を緊急に呼び掛けたい」と訴え。政党・会派、良識ある議員、多くの団体、国民各層にアピールを届け、一緒に声をあげていきたいと抱負を語りました。