答え（１）　小泉首相

　　小泉政権は、アメリカが２００３年に始めたイラク戦争に自衛隊を派遣するなど、戦争する国づくりをすすめました。それでも、「武力行使はしない」「戦闘地域には行ってはならない」という歯止めから、「自衛隊のいるところが非戦闘地域」などと、苦しい言いのがれをしていました。

　小泉首相は０４年２月の参院本会議で、「憲法について見解が対立する問題があれば、便宜的な解釈の変更によるものではなく、正面から憲法改正の議論をすることにより解決を図ろうとするのが筋だろう」と答弁しました。

　安倍首相は、「９条守れ」の世論がつよいため、まず改憲のハードルを下げようと画策しました。ところが、改憲派からも「立憲主義の破壊だ」と猛反撃され挫折。国会閉会中の「解釈改憲」というもっとも姑息なやり方をせざるを得ませんでした。

　自民党は来年の通常国会に、集団的自衛権行使に道を開くための法案を提出する計画です。「９条守れ」の国民の声をまっすぐに届ける政党を伸ばすときです。

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