2005年2月28日(月)「しんぶん赤旗」

多国籍軍離脱つづく

イラク派兵「不人気」

米紙が報道


 【ワシントン=浜谷浩司】米紙ワシントン・ポスト二十五日付によると、イラク多国籍軍に参加している国がさらに離脱することを懸念する米国が、各国部隊の任務を治安担当からイラク治安部隊の訓練へ移して、負担を軽減するよう計画していると報じました。

 同記事は、イラク派兵がいくつかの国々にとって「非常に不人気」であり、参加国政府の「政治的負担」になっていると指摘。とりわけ、もともと想定された期間を超えて駐留している部隊にとって問題は深刻だといいます。こうした部隊の任務変更は、「これ以上の国が多国籍軍から離脱するのを防ぐため」だとしています。

 昨夏以来、「一ダース近い」国が撤退したり、撤退を表明しているとし、ポルトガル、オランダをあげたほか、ウクライナも段階的撤退を計画中だと指摘しています。

 ただ、同記事は多国籍軍が深刻な危機に直面していることを裏書きする一方で、イラク暫定国民議会選挙とブッシュ米大統領の訪欧によって、北大西洋条約機構(NATO)のもとで新たな派兵が広がることへの期待も示しています。



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